
宮城谷昌光『三国志名臣列伝〈魏篇〉』から見る魏の名臣を紹介【程昱篇】
宮城谷昌光「三国志」の功績のひとつに、正史をもとに三国志をとらえたことで「悪役」として書かれる曹操のイメージを一新したことが挙げられます。文武共に才能にあふれた人材が曹操の元に集まり、国家の興隆を築きあげた理由には、曹操という魅力が根底にあった左証にもなります。本記事では、中国歴史小説の第一人者として、宮城谷昌光先生が書かれた『三国志名臣列伝〈魏篇〉』の中から、魏の創設期の名臣の中で『軍師』にスポットを当てて、その中でも、郭嘉や荀彧、荀攸といった中で名軍師の一人と数えられる『程昱』を解説します。