
―― 25年を経て“呪術”はなぜ今、黒盤で蘇ったのか ――
2025年12月24日、『MACABRE』が、ついにアナログレコードとして再び世に放たれました。
本作は、2000年に発表されたDIR EN GREYのメジャー2ndアルバムであり、バンドの初期を代表する重要作として今なお語り継がれています。
呪術的で宗教性を帯びた世界観、実験性と激情が交錯する楽曲群は、当時のヴィジュアル系シーンの枠を大きく押し広げました。
25周年を記念して実現した180g重量盤2枚組LPは、単なる懐古ではなく、「なぜ今この作品なのか」を改めて問いかける存在です。

本記事では、『MACABRE』という作品が持つ歴史的意義と、アナログで再生される必然性について掘り下げていこうね。

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DIR EN GREY『MACABRE』とは何か【作品概要】

MACABREは、2000年9月20日にリリースされたDIR EN GREYのメジャー2作目となるフルアルバムです。
本作は、単なる楽曲の集合体ではなく、アルバム全体で一つの物語や空気感を構築する「トータル・コンセプト作品」として制作されました。
オリエンタルで宗教的、そして呪術的とも言える世界観は、音楽だけでなくアートワークやパッケージデザインにまで貫かれ、当時のリスナーに強烈な印象を残しています。
現代のビニールリバイバルブームに乗せて復刻
DIR EN GREYのメジャー2ndアルバム『MACABRE』(オリジナル発売:2000年9月20日)の2025年アナログレコード版は、オリジナルリリースから25周年を記念した完全生産限定盤として、2025年12月24日に発売されました。
発売の背景として、バンドの過去作品をアナログ化するシリーズの一環(例: 『GAUZE』なども同様にLP化)。
ヴィジュアル系からヘヴィメタルへの移行期を象徴する実験的・プログレッシブな名作を、現代のビニールリバイバルブームに乗せて復刻。コレクターズアイテムとして国内外のファンから高い注目を集めました。
作品概要
- タイトル: MACABRE
- フォーマット: アナログレコード(LP)2枚組、180g重量盤(高音質を重視したヘヴィーウェイト仕様)
- 品番: FWR-081~82
- 価格: ¥8,800(税込)
- レーベル: Firewall Div. Free-Will)

特徴として、オリジナルアルバムの完全再現(リマスタリングは明記されていないが、高音質アナログ向け仕様)されているところなんだ。

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セルフプロデュース移行がもたらした変化
MACABREでは、前作『GAUZE』で関わった外部プロデューサー**YOSHIKI**主導の体制から距離を取り、バンド主体のセルフプロデュース色が大きく強まりました。
その結果、楽曲構成はより自由度を増し、実験的なアレンジや極端な緩急、唐突な展開が積極的に取り入れられています。
京の表現もまた、歌唱という枠を超えた叫びや語り、感情の剥き出しの表出へと踏み込み、他のメンバーの演奏もそれに呼応する形で個性を際立たせました。

この変化によって、『MACABRE』は「誰かに作られたDIR EN GREY」ではなく、「DIR EN GREY自身が選び取った表現」の出発点となったんだよ。

パパ!それじゃ~(2000年)当時のDIR EN GREYってどんな感じのバンドだったの?
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2000年前後のDIR EN GREYと『MACABRE』【時代背景】

2000年前後のDIR EN GREYは、急速に拡大する人気と、それに伴う重圧の狭間に立たされていました。
メジャー進出後、前作『GAUZE』の成功によって一躍シーンの中心へと押し上げられる一方で、「売れているバンド」として消費されていくことへの違和感も抱えていた時期です。
そうした緊張感の中で制作されたのが、『MACABRE』でした。本作は、当時のヴィジュアル系シーンの文脈を引き受けつつも、その枠組みから逸脱しようとする衝動に満ちています。

バンドの内面に渦巻いていた葛藤や不安、そして表現への渇望が、そのまま音となって刻み込まれた一枚と言えるんだ。発売当時に聴いた時の印象は、「とにかく不穏で難解な作品」だと思ったんだ。

自分たちが売れて有名になることって、悪いことじゃないんだけれど…色々と悩みもあったんだね~
前作『GAUZE』の成功と“売れるバンド”への違和感
DIR EN GREYは、メジャー1stアルバム『GAUZE』によって商業的な成功を収め、一気にシーンの最前線へと躍り出ました。
しかしその一方で、「売れること」を前提とした評価や期待が強まるにつれ、バンド自身の表現との間に微妙なズレが生じていきます。

キャッチーさや分かりやすさを求められる状況は、彼らにとって必ずしも居心地の良いものではなかったんだね。

そうした違和感や息苦しさへの反発が、『MACABRE』における過剰なまでの実験性や、統一された重く陰鬱な世界観へと結びついていくんだ。
本作は、成功の延長線上で生まれた作品でありながら、「売れるバンド」であることを自ら問い直す意思表明でもあったのです。
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京の突発性難聴と活動停止が残した影
MACABREのリリース直後、ボーカルの京は突発性難聴を発症し、ツアーの延期と一時的な活動停止を余儀なくされました。
作品を世に送り出すまさにその瞬間に訪れたこの挫折は、バンドにとって大きな衝撃であり、「歌うこと」そのものの意味を突きつける出来事でもありました。
復帰後の京のボーカル表現は、それ以前とは明らかに異なる方向へと踏み出します。美しさや技巧に収まらない、叫び、歪み、感情を叩きつけるような発声は、制御よりも衝動を優先したものでした。
その変化は、恐怖や怒り、諦念といった感情を隠さず曝け出す表現へと直結していきます。
この経験を経て形成されたのが、後に「吹っ切れたDIR EN GREY」と評される姿の原型です。限界や喪失を通過したからこそ生まれた過激さと覚悟が、『MACABRE』以降のDIR EN GREYの表現を決定づけていったのです。

ボーカル、京の突発性難聴の発症は、正確にはアルバムリリース直後のツアー初日後に発症したものなんだ。
この出来事はバンドの歴史でよく知られておいて、以後京のパフォーマンスがより過激になっていった転機の一つとされているんだよ。
左耳の聴力は一部失われたままとされているんだ。

DIR EN GREYのことがもっと知りたくなったよ。
『MACABRE』について、詳しく教えて?
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音楽的特徴とアルバム構造【なぜ異質なのか】

『MACABRE』が放つ最大の異質さは、ジャンルや常識に回収されることを拒む構造そのものにあります。
本作には「こう聴かせたい」という親切な導線がほとんど存在せず、リスナーは否応なく濃密で歪んだ世界観の中へ引きずり込まれます。
楽曲単位での完成度以上に、アルバム全体の流れや空気感が重視されており、一枚を通して聴くことで初めて意味を持つ構成が取られています。
ジャンル破壊と多様性の共存
音楽的には、ロシア語詞、ノイズ、歌謡的メロディ、ヘヴィメタル、実験音楽、日本的情緒といった要素が無秩序に混在しているようでいて、不思議な統一感を保っています。
これは、ジャンルを横断するというよりも、「世界観に必要な音だけを選び取った結果」と言えるでしょう。
暗く実験的な導入から始まり、中盤で巨大な核となるタイトル曲「MACABRE」に到達し、終盤でわずかな解放感を残して終わる流れは、一種の儀式や物語体験にも近い構造です。

このように『MACABRE』は、ヒットアルバムとしての分かりやすさを意図的に放棄し、混沌や不快感すら表現の一部として取り込んだ作品だったんんだ。

このまま“分かりやすい成功”に乗ってしまったら、自分たちは壊れる…。そんな、強い覚悟が作品からも伝わってくるよ。
前作の『GAUZE』から『MACABRE』を続けて聴くことで、見えて(聴こえて)くるモノがあるね♬
「ヒットアルバムとしての分かりやすさを意図的に放棄する」その姿勢こそが、当時のシーンにおいて強烈な違和感を放ち、同時に今なお語り継がれる理由となっているのです。
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楽曲解説・アルバム構造について

MACABREは、楽曲単体の集合ではなく、アルバム全体を一つの流れとして体験させる構造を持った作品です。
暗闇へ足を踏み入れ、混沌と儀式を経て、破壊とわずかな解放へ至る――そのプロセスが、曲順そのものに組み込まれています。
【アルバム全体構造図】
侵入・不穏
↓
実験と混乱
↓
核心(儀式)
↓
破壊と解放
DISC 1|SIDE A 闇の世界への「侵入」
アルバムは「Deity」の不穏な導入から始まります。
ロシア語詞と呪術的な空気は、リスナーに理解よりも感覚を優先させ、世界観の中へ強引に引き込みます。
続く「脈」「理由」では、歌謡的なメロディと暴力的な表現が交錯し、親しみやすさと不安定さが同時に提示されます。
「engirts cimredopyh +) an injection」では実験性が一気に加速し、アルバムが安定した場所へ着地する意思がないことを明確に示します。
- Deity:[SE/呪術的導入] → [ロシア語詞+ヘヴィリフ]
- 脈:[ヘヴィVerse] → [歌謡的サビ] → [シャウト]
- 理由:[軽快リフ] → [ポップなサビ] → [虚無感]
- egnirys cimredopyh +) an injection:[変則リズム] → [ノイズ] → [唐突な展開転換]
DISC 1|SIDE B 情緒と破壊の交錯
中盤に配置された「Hydra」「蛍火」「【KR】cube」は、重さと叙情性が交互に現れるパートです。
とくに「蛍火」や「【KR】cube」に漂う日本的な情緒は、激しさ一辺倒ではないDIR EN GREYの表現の幅を強く印象づけます。
この静と動の揺れが、後半に向けた緊張感を高めていきます。
- Hydra:[不穏Intro] → [重低音リフ] → [反復]
- 蛍火:[静かな導入] → [感情の盛り上がり] → [余韻]
- 【KR】cube:[柔らかい旋律] → [切ないサビ] → [静かな終焉]
DISC 2|SIDE C 核心=「MACABRE」へ
アルバムの核心にあたるのが、10分を超える大作「MACABRE ―揚羽ノ羽ノ夢ハ蛹―」です。
静寂から始まり、徐々に覚醒し、多層的な展開と狂気的なクライマックスへ至る構成は、本作を象徴する“儀式”そのものと言えるでしょう。
食う者と食われる者、蛹から蝶へという変態のモチーフは、アルバム全体のテーマを凝縮しています。
- Berry:[高速展開] → [ポップサビ] → [不穏な後味]
- MACABRE ―揚羽ノ羽ノ夢ハ蛹―:[静寂]→ [覚醒]→ [多重展開]→ [狂気的クライマックス]
- audrey:[クールなギター] → [歌謡ロック]
DISC 2|SIDE D 破壊と解放
終盤では「audrey」で一度緊張を緩め、「羅刹国」で破壊衝動を一気に解放します。
「ザクロ」で再び闇の余韻を残しつつ、最後の「太陽の碧」では、アルバムを通して重く覆っていた空気に、かすかな光を差し込ませて幕を閉じます。
- 羅刹国:[高速リフ] → [爆走] → [カタルシス]
- ザクロ:[情感Verse] → [重いサビ]
- 太陽の碧:[アルペジオ] → [希望的展開] → [光の余韻]

このように『MACABRE』は、侵入 → 混乱 → 核心 → 破壊と解放という明確な流れを持つ作品なんだ。一曲ずつではなく、通して聴くことで初めて完成する構造こそが、本作を特別なアルバムとして位置づけている最大の理由なんだよ。

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ファンの反応と評価【X(旧Twitter)から見る現在地】

2025年12月のアナログ再発以降、MACABREはX(旧Twitter)を中心に大きな反響を呼びました。
投稿の多くは、単なる懐古ではなく「今の耳で聴き直した驚き」や「音そのものの再発見」に焦点が当てられており、本作が現在進行形で受け止められていることを示しています。
25年という時間を経てもなお、議論と感想が活発に交わされている点は、このアルバムの特異性を物語っています。
音質への評価
アナログ盤に対する反応で最も多く見られるのが、ベースや低音の迫力への驚きです。
CDでは埋もれがちだった低域が前面に押し出され、「ベースの存在感が別物」「盤の重みを身体で感じる」といった声が数多く投稿されています。
とくにリズム隊の立体感が増したことで、楽曲の攻撃性や不穏さがより明確になったと感じるリスナーが多いようです。
また、「音の輪郭が見える」という表現も象徴的です。各楽器やボーカルの位置関係が明瞭になり、混沌としていたはずの音像が、実は緻密に設計されていたことに気づかされたという体験談が散見されます。
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アナログ再発は、音圧や迫力だけでなく、『MACABRE』という作品の構造美を浮かび上がらせる役割も果たしていると言えるんだ。

アナログ再発に関しては、日本国内だけじゃなくて、海外からもコメントが届いているんだね!
国内外での再評価
今回の再発は、日本国内にとどまらず、海外ファンからも大きな反応を得ています。英語圏の投稿では、LPを入手した喜びやアートワークへの評価に加え、「初期DIR EN GREYの異質さが改めて理解できた」といった再評価の声が目立ちます。
ヴィジュアル系という文脈を超え、実験的ロック作品として受け止め直されている点は興味深いところです。
同時に、180g重量盤2枚組という仕様から、コレクターアイテムとしての価値を強調する意見も多く見られます。
限定感や物理メディアとしての存在感は、デジタル全盛の時代だからこそ、特別な意味を持って受け止められています。

ただ、過去のレビューを含めれば、NU-metal的要素や電子音の使い方に対して否定的な意見が存在するのも事実なんだ。ただし、今回の再発をめぐる文脈では、そうした評価は少数派にとどまっていて、むしろ「時代性を含めて理解できる」「当時の違和感こそが魅力だった」と再解釈する声が優勢なんだよ。

2000年代のラウドロックは、パパが好きで良く聴いているけど、他のバンドとなんか違うって感じるよ~。そこも、パパが好きな理由なんだってわかる気がする。
肯定と批評の両面を内包しながらも、現在の評価は総じて高く、『MACABRE』がいまなお語る価値のある作品であることを示しています。
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まとめ|『MACABRE』は“過去作”ではない

『MACABRE』は、2000年という時代に生まれた作品でありながら、決して「過去の名盤」として棚に収まる存在ではありません。
セルフプロデュースへの移行、極端な実験性、そして感情をむき出しにした表現は、DIR EN GREYというバンドが何者であるかを、今なお雄弁に語り続けています。
2025年のアナログ再発は、単なる記念企画ではなく、この作品を現在の感覚で聴き直すための装置でした。
重量盤LPがもたらす音の厚みや立体感は、『MACABRE』に内包されていた混沌や緊張感を、より生々しく浮かび上がらせます。
それは懐かしさではなく、「いま鳴っている音」として受け止められる体験です。
再構築され続ける楽曲群や、国内外での再評価が示す通り、『MACABRE』はDIR EN GREYの原点であると同時に、現在地を照らす指標でもあります。
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だからこそ本作は、過去作ではないんだ。いまもなお更新され続ける“生きたアルバム”として、聴く者に問いを投げかけ続けているんだよ。

DIR EN GREYの楽曲はAmazon Music Unlimitedで聴くことが出来るんだよ♪
たとえば、DIR EN GREYの名曲を集めた「Best of DIR EN GREY」プレイリストなどもあり、サブスクリプション(Amazon Music Unlimited)契約があればストリーミングで再生可能だよ♪
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