こんにちは、やびっちょです。ところで…「会社行きたくない…。上司からのパワハラが苦しい、つらい」と、悩むことはありませんか?
「パワハラ」という言葉が世間に認知されてだいぶ経ちますが、いまだにパワーハラスメント(以下、パワハラと表記)に対して改善されるどころか陰湿化しているような印象を受けます。

実際に私も過去の職場でパワハラを受けてきました。そんな実体験をもとにパワハラ上司の特徴とパワハラにどう対処したのか?を書いていきますね。
今回は、補助線として「佐藤優著、サバイバル組織術」をもとに、組織としての自身の在り方や「パワハラ上司」がいなくならない根本原因にも考察してきたいと思います。
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この記事を読んでわかること
- パワハラ上司における「ハラスメント」の特徴がわかります
- パワハラを受けた結果、私がどう対処したのか対処法がわかります
- 組織はハラスメント上司のことをどう考えているか?がわかります
本記事で紹介する内容を読めば、パワハラで悩んでいる方でも、個人の体験を通してパワハラで苦しむ人への理解が深まります。
※本文を始める前に結論として
「自分を大切にしてください。仕事が辞められる環境ならやめる、相談窓口や人事異動ができるなら相談をする。自分を大切にすることはあなたの親御さんやお子さんも含めて家族を大切にすることだと言えます」
私が出会ってきたパワハラ上司3人について
私の職歴から紹介させてください。大学生の頃にアルバイトに夢中になり、仕事の魅力に目覚め大学を1年で中退しました。接客業が好きで、2か所目のアルバイト先で当時の上司から「店舗管理者になってみないか?」と、誘われたことで就職が決まりました。当時の上司がのちに1人目のパワハラ上司に変貌するとは思いもよりませんでした。19歳の頃の私から話は始まります。
その①:高圧的な言動で個人攻撃をする
当時、店舗管理者として「店長」だった私。アルバイト職員と環境に恵まれ、売上実績を順調に上げていった結果、就任前は下から数えたほうが早かった売上順位が全店舗の中でトップに。その頃から、上司(エリアマネージャ)からの「パワハラ」が始まりました。
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同僚たちがいる前で批判的な言動で個人攻撃をしてくる
「人件費率が高い」「利益率は店舗中2位じゃないか!」「お前は残業時間が少ない。他の店長は○○時間(今では完全に違法な長時間労働)働いているぞ。それだけ残業していたらもっと人件費を抑えて、利益があったはずだ」など、各店舗の店長(同僚)を集めた会議の中で、私に集中して厳しい批判を繰り返してきました。
売り上げが低迷している店舗の店長よりも実績を上げた私への批判が多く、会議の中でほとんどの時間が私への批判で終わるときもありました。もちろん、その会議には社長も参加していました。
また、当時は上司や同僚(他の店長)も含めて煙草を吸っていたのですが、私だけが吸っていませんでした。会議の途中で休憩をはさむとタバコを吸いに外に出るのですが、私だけが会議室に独り。後から聞くと休憩中(タバコタイム)に大切な要件が決まっていたなど私をのけ者にする態度も日増しにひどくなってきました。
最後は、社長の一言「お前が売上をトップに出来たことはまぐれだろう?」の評価で退社を決意。「勤務時間が少ない」と言われたのが悔しくて、オープン(10時)から閉店(24時)まで店舗に立って仕事をしていたのですが、まったく評価をされませんでした。昇給もなし。今ではホントやめて良かったと思います。
パワハラを受けた原因について
上司の態度が急変してパワハラ上司になった原因を当時、よく考えました。考えられる要因として…
- 実績(売上)を上げたことによる嫉妬
- アルバイト職員からの信頼があった
- ビッグマウスな自分
上記、三点でしょうか。
実際に私の店舗が一位になるまで、上司が管理する店舗が一位を独占していました。私は、ワンマンタイプな上司とは逆でアルバイト職員に任せることで信頼をつかむタイプだったので、長く店舗で働いている必要もありませんでした。
私は、アルバイト職員の成長が嬉しかったのですが…、ワンマンで切り盛りする上司の店舗のスタッフは上司の顔色をうかがう印象が強く、入れ替わりも多かったことを覚えています。

若かった私は、「そこ」を指摘しました。そのことで陰では、「口先だけ(ビッグマウス)」と噂されていました。もちろん、同僚も守ってはくれません。社長の右腕である上司に嫌われては評価もなにもあったものではないですよね。
その②:精神的に徹底的に追い詰められる
前職を辞めて、アルバイトや派遣社員で食いつないでいました。本格的に就職活動し入社したところも「店舗管理者候補」として採用されました。
試用期間でもあり研修の一環で、色んな店舗を回っていましたが、ある時に着任した店舗で「二人目のパワハラ上司」に出会いました。
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現実的に達成不可能な過度な要求をしてくる
着任した上司は、ドスの効いた関西弁をしゃべる方でした。沖縄の奥さんと一緒になり沖縄へ移住してきたと話していました。初対面では、おもしろいことを言って笑わせるタイプの饒舌な印象でしたが、私が打ち解けてきたころに態度が豹変しました。
「今月は売上実績○○円が目標で予算を立てている。死んでも達成しろ」と、現実的に達成不可能な目標でしたが、すぐに達成が不可能とわかると人格を否定するような言動で攻撃してきました。

そもそも入社したてで、仕事もわからない私ですが「つかえねぇな」と、沖縄の人は使わないような関西の言葉で叱責されるのは辛かった記憶があります
結局は、試用期間でもあり総務に連絡を入れて即退社しました。総務によると、そのパワハラ上司は履歴書と一緒に書いてあった職務経歴書を読んでいたそうです。
「実績(売上)を上げただけあって、能力があるやつだと思って期待していた」
などと話していたそうです。
パワハラを受けたことによるストレスについて
試用期間でもあり、短いあいだではありましたが、パワハラを受けた影響でストレスによる反応が強く出ました。
- 睡眠時間が短くなり眠りが浅くなった
- アルコールを飲む量が増えた
- 感情の起伏が激しくなり笑ったと思ったら泣いているなど情緒が不安定になった
- おちつきがなくなった

仕事から帰って、大量のアルコールを飲んでも、二時間ほどで目が醒めて眠れないことが続きました。夜中から仕事を始めたり、家の片付けを始めたりしていました。当時は独り暮らしだったので私の変化に、家族が気付くことがなかったことも精神状態を悪化させていった要因でした
当時、友人を誘っては夜からのみに出歩くことも増えました。感情の起伏が激しい為、けんか別れをしてしまった友人も何名もいました。ようやく、私の様子がおかしいと友人を介して家族に連絡が行ったことで発覚。精神科のクリニックを受診し自宅療養を余儀なくされました。
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その③:延々と愚痴を聞かされ、プライベートのことを聞いてくる
病気療養から3年、少しづつ回復した私は「店舗管理者」と言う仕事にうんざりしてしまいました。元々、祖父母に育てられた経験から介護職に興味をもち、無資格で介護施設の職員で働き始めました。施設の環境も良く、現場で働くことに生きがいを感じていました。
実際は、給料も安く(今で言うやりがい搾取)深夜帯の勤務をしても10万の手取りさえも無い月もあり、「介護支援専門員」の資格を取得したきっかけに退職し、ケアマネージャーとして働き始めました。そこで「三人目のパワハラ上司(女性)」に出会います。
仕事をさせてもらえず延々と愚痴を聞かされる
入社してすぐに「おかしいな」と感じました。施設で介護職をしていたこともあり、在宅で働くケアマネージャーと言う仕事が初めてでまったくイメージもつきませんでした。
初出勤で自分の席に案内されたのですが、そこには「会議用テーブル」が置いてあるだけ。パソコンも携帯電話もありません。その日から二週間の仕事内容が「上司の愚痴を延々と聴く」ことが仕事でした。
新規の依頼も任されるようになり、忙しくなると終業時間前に事務所に帰ってくることも多くなりました。すると、不機嫌な背中を見せて黙々とパソコン入力をする上司の姿。

今日も上司の愚痴を聴くだけの残業(ただ働き)か…
延々と愚痴を話す上司。仕事の愚痴から始まり、私生活への愚痴まで。「ねぇ?あなたの家はどうなの?」と、プライベートなことまで聞いてくる始末。散々、同僚の愚痴を聞かされている私は「ここで話したこと事務所全体に伝わるのだろうな」と、思いながら話を右へ左へと、話を受け流し逃げる。

当時、モチベーションが下がることを自覚していた為に、勉強に集中していた私でした。「社会福祉士」の受験を経て合格を機に退職を決意しました。子どもも生まれたことで一緒にいる時間を作るため独立を決意しました。
【関連記事:ケアマネとして独立したいと考えるあなたへ3つのアドバイス】
パワハラ上司への対処法3つのポイント
と言う訳で、「パワハラ上司」からのハラスメントを受けてきた実体験を話してきました。
そこで、ハラスメント上司を通して見えてきた「組織のありかた」を踏まえて、パワハラ上司へどのように対処したのかも書いていきます。
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その①:上司と戦ってはいけない
ハラスメントを受けて、苦しむ中の方には「自分が辞めると替わりがいない。会社に迷惑がかかる」と、ひたすら耐える責任感が強い(美徳です)方が個人的には一番、多いと思います。
逆に「上司と戦って、上層部(経営陣クラス)に理不尽さを訴える」など、組織に対抗を考える方もいると思いますが、個人的にはお勧めしません。

あなたがいなくても組織は回るし会社は困らない。無理をせず、辞められる環境なら辞表を出す。人事異動や「パワハラ上司」と接点が少ないところへ移動すること
「佐藤優著、サバイバル組織術」では、下記のように解説しています。
多くのビジネスパーソンにとって、組織における悩みの大半は上司と部下の関係から派生してきます。では、そりが合わない上司とはどのように戦ったらよいのでしょうか?
私の答えはシンプルです。上司と戦ってはなりません。なぜなら上司は組織を体現するものだからです。上司と戦ったとして、たとえ局地戦で勝利したとしても、次の上司が出てくるだけでしょう。そして三人目の上司が送り込まれるころには、組織に反抗した人間として必ず潰されます。
引用「佐藤優著、サバイバル組織術 ~234ページより~」
残念ですが、組織はあなたを守りません。組織は上司を守ります。実際に、事例三人目にあげたパワハラ上司に対しては、直接、経営陣に掛け合って理不尽さを訴えました。ですが、組織は何も対応せず私が辞表を出したと同時に徹底的に潰しにかかりました。

1人目も2人目で働いていた企業に関しては今も存在していますが、店舗の撤退や経営者が変わったりと環境も変わっています。3人目の上司も職場を辞めて遠くへ引っ越していきました。
※POINT:あなたがいなくても組織は回る。会社は困らないから大丈夫、逃げていい。
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その②:睡眠時間を確保すること
まず、「うつ病」をはじめ精神疾患になるリスク要因は、個人的な実体験から「睡眠がとれなくなること」だと思います。どんなに忙しくてもストレスフルな状況でも「睡眠時間を確保すること」には気を付けています。
今では、睡眠導入剤なども薬局で売っています。「イライラ」や「ドキドキ」があった日は、睡眠導入剤を服用して休みます。精神状態を崩して医療機関にかかると長期の療養が必要になることもあります。自分の身は自分で守る、そのためには「睡眠時間を確保すること」だと思います。
※POINT:眠れなくなることが一番怖い
その③:信頼できる人物か見極める
「パワハラ上司」は、パワーハラスメントをできる相手を探しています。上司だけではなく、同僚や中間管理職なら、部下や同僚からも「ハラスメント」を受けるリスクがあります。
結論を言ってみれば「こいつには何を言っても大丈夫」という認識を与えた時点で、ハラスメントの対象になってしまうリスクがあると思います。侮(あなど)りを受けないためにも、信頼できる人物かどうかを見極める力が必要になります。

この人が信頼できる人物かどうか?を見極めるには経験も知識も必要になると思います。特に若い人などは、経験値の面からも苦労すると思います。佐藤優氏は、経験が足りないと感じるなら小説を読めばよいと話します。同じような境遇の主人公が描かれた小説を読むことで「代理経験」を積むことができると話しています。
組織を生き抜くとき、最も肝心なのは人物を見分けることです。上司、同僚、取引先に至るまで、誰がどの程度信頼できるのかがサバイバルの鍵を握ります。
しかし、この人物の見分け方ほど難しいものはありません。さまざなテストを試みたりすることはできますが、経験上、最も重要なのは「直観」、それも第一印象です。
「引用「佐藤優著、サバイバル組織術 ~219、220ページより~」
※POINT:人物を見極める最大の武器は「直観」力を磨くこと
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結論として
ここまで、ブログをお読みいただきありがとうございます。最後にお伝えしたいことを話して締めたいと思います。
結論としては、最初にも言いました
「自分を大切にしてください。仕事が辞められる環境ならやめる、相談窓口や人事異動ができるなら相談をする。自分を大切にすることはあなたの親御さんやお子さんも含めて家族を大切にすることだと言えます」

自分を大切にすることは、あなたを育ててきた親御さんを大切にすること。自分のこどもを大切にすることと同じことだと思います
さいごに
人生って、面白いもので「なんとかなる」モノなのですよね。もちろん「絶対にうまくいく」なんて保証もないから時に不安になります。ですが、不安から解放され「自分らしく生きることができた」時に、周りは、環境は変わっていると思います。

あなたは大丈夫です。ぜったいに大丈夫。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【関連記事:仕事とプライベートのバランスを取るための3つの戦略について】
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