こんにちは、やびっちょです。ブログをお読みいただきありがとうございます。ところで仕事とプライベートでこんな悩みはありませんか?

休日は、仕事の電話やメールは見たくないけれど、上司や関係者からの連絡は無視できません。

在宅ワークをしているせいか、休日も当たり前のように仕事の電話が来るので困っています。
などと、困ることはありませんか?
今回は、「携帯電話やメール、lineといったコミュニケーションツール」との距離の取り方を通して、仕事とプライベートのバランスを取るための戦略について記事を書きました。
こここでは、「ハイブリッドワーク(出社と在宅ワークが可能)」だからこそ、仕事との距離の取り方について焦点をあてました。在宅ワークに限らず、仕事とプライベートのバランスについて考える上でも有益な情報になるようにまとめてみました。

今回は、参考テキストとして、ブレイディみかこ著、「転がる珠玉のように」から「つながらない権利」を引用しています。
【関連記事:ハイブリッドワークを実施してわかったメリット・デメリット3つのポイント】
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この記事を読んでわかること
- 「時間外労働ハラスメント」への理解が深まります
- 「ケアマネージャー」は24時間連絡がつかないといけないのか?その理由が解ります
- 「コミュニケーションツール」と仕事との距離の取りかたへの理解が進みます
本記事で紹介する内容を読めば、何気なく(特に在宅ワークなどで)時間外や休日に労働をしているような方でも、ワークライフバランスへの大事さが深まります。

なぜなら、実際に私も時間外や休日労働意識に対しての意識は希薄でした。事務所を運営することで管理者として「時間外労働ハラスメント」へ理解が求められるようになりました。その実体験をもとに記事を書いていきますね。
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つながらない権利とはなにか?
今回の記事のテーマである「仕事とプライベートのバランス」について「つながらない権利」という概念から話していきたいと思います。
「つながらない権利」とは、特に仕事に関連して、労働者が労働時間外に業務連絡から解放される権利のことを指します。技術の進歩により、スマートフォンやメールなどを通じて常に職場との連絡が取れる環境が一般的になりました。その結果、労働者がプライベートな時間を確保するのが難しくなり、過労やストレスの原因となることがあります。
誰だってそうだとは思いますが、休日に上司や仕事先の関係者からのメールや連絡を気にして過ごしていたら休むに休めないと思います。

休日に上司からくる連絡やメールを「気がつかなかった」と無視ができたとしても「時間外に連絡をしてくる上司は今も(早朝、夜、休日)仕事をしている」ってアピールされているようで辛いです。
この「つながらない権利」は、労働者が労働時間外に安心して休息を取れるようにし、健康的なワークライフバランスを維持するためのものです。フランスでは2017年に法制化され、他の国でも議論が進められています。企業側には、労働者の権利を尊重し、無理な連絡を避けることが求められます。特に、メールや電話の使用に関してガイドラインを設定することで、労働者の精神的・身体的な健康を守る取り組みが重要となります。
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ブレイディみかこのエッセイ集を読んでみる
ブレイディみかこ氏のエッセイ集『転がる珠玉のように』の中で「つながらない権利」について話しています。

ブレイディみかこさんは、ベストセラー「ぼくはイエローでホワイトでちょっと、ブルー」が大好きです。氏の著書は、ほとんど読んでいます。
「スマホはワークライフ・バランスの敵だなってつくづく思う」
彼女はそう言って笑っていたが、これは笑って済ませられる問題ではない。人間はコンピューターじゃないので、24時間つながりっぱなしというわけにはいかないからだ。
昨今、話題になっている「つながらない権利」がまさにこのことだ。ポルトガルではすでに「つながらない権利」が法制化されていて、勤務時間外に企業が従業員に連絡してはいけないことになっているそうだ。もちろん、いくつか例外と見なされるケースはあるが、原則として、勤務時間外に上司が部下に連絡したりすると、企業に罰金が科されるらしい。
「つながらない権利」が労働者の権利として注目されるようになってきたのは、ハイブリッドワーク制を取り入れた企業が増えたからだ。自宅で働くことが許されると、自由になれるような気がする。が、なぜか在宅勤務が広がると、企業は勤務時間外にも従業員たちに連絡を取るようになってしまったという。ロックダウン中に「どこにいてもテクノロジーがあればつながれる」ことを実感したせいなのか、「どうせ家で働いているのだから、勤務時間なんてあってないようなもの」と思うようになってしまったのかは謎である。
しかし、時間に関係なく連絡を取れる側からすれば、常にご主人様の呼びかけに応じなければならない住み込みの召使になったようなもので、気が休まらない。
(ブレイディみかこ著、『転がる珠玉のように』206ページより引用)
著者も話しているが、「常にご主人様の呼びかけに応じなければならない住み込みの召使になったようなもので、気が休まらない。」という言葉には共感を覚えました。「ご主人様(上司)」の呼びかけには、こちら側の都合なんてお構いなしです。
【関連記事:実体験からわかるパワハラ上司への対処法3つのポイント】
「時間外労働ハラスメント」という考えかた
日本でも、2019年から順次施行されている「働き方改革関連法」。2023年には時間外労働の割り増し賃金率を見直すなど、労使ともに「時間外労働」への注目は集まっています。
ですが、本質的な「時間外労働」への取り組みがないままに、残業をさせないように「早く帰れ」、「残業はするな」などと、現場の進捗状況を無視した命令が「サービス残業」や「持ち帰り業務」の温床になっている現状もあるそうです。
そこに、2020年から始まったコロナ禍の中で、在宅ワークが広まったことで「常に連絡がとれる状況にしなければならない」という、今回の「つながらない権利」と、つながる要因になっていると思います。

調べてみた範囲では「つながらない権利」については日本ではそこまで認知されていない印象ででした(2025年2月現在)。
【参考サイト:https://mag.smarthr.jp/hr/trouble/jitan_harassment/】
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ケアマネージャーは24時間連絡がつかないといけない理由とは
居宅介護支援事業所(ケアマネージャーが働く事務所)では、経営を黒字化するために「特定事業所加算」を算定しなければ運営は苦しいといえます。「特定事業所加算」とは、一定の条件を満たしたケアサービスを提供した事業所に対して、加算算定を行い介護報酬に対して上乗せで支払うというしくみになっています。

そこで、特定事業所加算(Ⅱ)の算定要件を見てみたいと思います。
特定事業所加算(Ⅱ)の算定要件は以下の通りです
- (1):常勤専従の主任介護支援専門員を1名配置していること
- (2):常勤専従の介護支援専門員を3名以上配置していること
- (3):利用者の情報伝達を目的とした会議を週に1回以上、定期的に開催していること
- (4):24時間連絡体制を確保し、利用者からの相談に対応できる体制を整えていること
- (5):介護支援専門員に対して計画的な研修を実施していること
ケアマネージャーが24時間連絡がつくように対応しなければいけない原因は、加算算定要件(4)にある「24時間連絡体制を確保し、利用者からの相談に対応できる体制を整えていること」にあると思います。しかも「具体的な連絡方法を記載した「重要事項説明書等」まで準備しなければいけないところです。

命に係わる重篤な状態であれば救急要請をすると思います。その他、緊急な事態は消防でも110番通報もありますが、何故にケアマネージャーと24時間連絡がとれる体制が必要なのでしょうか?
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「つながらない権利」における仕事との距離の取りかたについて
ケアマネージャーに限らず、ハイブリッドワーク(出社と在宅ワークが可能)な状況だと、職員の仕事量の把握や業務の進捗状況が難しいということも課題です。
管理者側としては、新規依頼を受けて担当件数を増やして欲しい(売上実績を上げて欲しい)一方で、職員側からすれば、抱えている利用者の調整や相談対応が重なると新規相談を受けることじたいが過度の業務負担につながる可能性もあります。
※POINT:対応策として、毎週、月曜日の朝に事務所で行われる全体ミーティングの際に職員からの業務進捗状況を確認して業務に余裕がある職員から新規の依頼を受けてもらうなど配慮を行っています。コミュニケーションツール(lineワークス)を活用して職員全体で情報の共有に努めています。
【関連記事:成果主義とは?ケアマネージャーとしての働きかたから考えてみた】

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仕事とプライベートのバランスを取るための3つの戦略
というわけで、「仕事とプライベートのバランスを取るには」をテーマに記事を書いてきました。ハイブリッドワーク(出社と在宅ワークが可能)な環境もふくめて、仕事とプライベートのバランスを取るため3つのポイントでまとめたいと思います。
その①:時間に対するメリハリをしっかりつける
まず初めに「スケジュールの管理」をおこなうことが、仕事との良い距離感をとるための近道だと思います。
ついつい、在宅ワークから始めると「まずはコーヒーを飲んでから」や「洗濯物を干してから」など公私混同や集中するまで時間がかかったりします。始業時間になったら「とりあえず」仕事を始めることが大事だと思います。
あと、在宅ワークで自宅にいると「休憩時間をしっかりととらない」こともあります。「常に家にいるので休憩しているような感覚」に慣れてしまい延々と作業をしていることもありました。忙しい時はしかたなく「休憩は食事だけだった」ということもありますが、時間を決めて休憩もしっかりと取りたいものです。
また、訪問のアポ取りやスケジュール調整は、先々の予定をはやめに入れていくようにしています。スケジュール調整のしかたについては個人のやり方があると思いますが「無理をしない」こと。利用者やご家族の都合もあると思いますが、「休日のアポ」は事緊急ではない限り平日の勤務時間内で調整してもらうように協力をお願いしています。
※POINT:基本だけれど時間管理はメリハリをつけること
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その②:仕事用の携帯電話の置き場所を変えてみる
休日や時間外でも「仕事用の携帯電話をついつい目の入る位置において確認している」など、モノがあるとどうしても気になってしまいます。
時間外の連絡に関しては「留守番電話にメッセージが残っている要件以外はあえて対応しない」など自分でルールを決めて目につかないところに携帯電話をしまうなど環境を変えてみてはいかがでしょうか?

以前の職場での話ですが、ケアマネージャーの仕事はじめてから5年くらいは、常に休日も時間外も仕事用の携帯を手元に置いていました。気も休まらないどころか、夜に酔っぱらっては勢いで仕事の意見を上司にメールを送るなど失礼なこともしていました(反省)。
現在は、仕事用の携帯電話に関しては、保管場所を見えないところに置くようにしています。休日も、携帯電話を確認する回数を決めて、それ以外は見ないなど、「携帯電話との物理的な距離感」も気を付けています。目に入らなければ案外、気にならないものだと実感しています。
※POINT:仕事用の携帯電話は物理的な距離も大事。目に入らないところで保管する。
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その③:コミュニケーションはしっかりと取る
3つ目のポイントとしては「コミュニケーション」をしっかりと取ることだと思います。基本的なことですが、在宅ワークの時間がふえると「一人しゃべることがなかった」と言うときもあります。
平日の勤務時間内であれば、コミュニケーションツールで職場に報告をするなど、小まめなコミュニケーションを図ることは在宅ワークをするうえでも大切なことです。自分から情報を発信することで「自分の業務の進捗状況を報告する」ことができます。
業務が多忙で大変な時ほど、職場との(上司や同僚も含めて)コミュニケーションは大切な要因だと思います。
※POINT:業務時間内は積極的にコミュニケーションツールを使って情報を共有する。
さいごに
さいごまでお読みいただきありがとうございました。「なんだ、基本的なことしか書いてないじゃないか」とがっかりされた方すいません。ですが、基本的なことだからこそ大事なポイントであったりもします。
つながらない権利を通して、仕事との距離感を考えるきっかけになれば幸いです。また、「つながらない権利」が世間に周知されることを願って、締めの言葉とします。
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【関連記事:「在宅ワーク」の功罪と「ケアマネージャー」としての働き方について】
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