
普段、仕事や日常生活のコミュニケーションの中で、「話題(トピック)や会話について行けず、自分の意見が言えなかった」という経験はありませんか?今、教養が必要だと言われる昨今ですが、社会が複雑化する中で「時代の変化に惑わされない知識」としての教養が注目されています。
AIの進化や情報過多の時代において、インフルエンサーとしての影響力は注目されています。自身の意見や体験を自分の言葉で発信する力は、SNSを中心に「言語化」というスキルが重要視されています。
結論から先に伝えると、言語化できる能力のベースとなるのが、「教養」です。ただ知識を蓄えるだけでなく、多様な価値観を理解し、複雑な問題に向き合う力が求められる現代と言えます。
本記事の基本的な立ち位置として、「抽象的な問題」に対し「言葉」に落とし込む能力こそが「教養」と定義付けています。
AIの進化や情報過多を生き抜くを上で、今なぜ「教養の力」が必要なのか?、本記事は自身の生き方や考え方を表す「指標」となるような記事構成となっています。

教養とは一体何で、どのようにして身につけることができるのでしょうか?本記事では、教養の定義から、読書・対話・実践的な学び方、そしておすすめの学習法や書籍まで、教養を得るための方法を網羅的にご紹介するまとめ記事です。

学校を卒業し、学びの機会を離れても、独学で「教養」を得ようと努力するアナタを応援する記事構成となっています。
ビジネスにも、人生の質を豊かにするうえでも役立つ「知の武器」を手に入れるヒントを、本記事を読むことでご活用ください。
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なぜ教養が必要とされているのか?【この記事を読んでわかること】

現代において教養が求められる背景には、ネット検索やSNSの発信と言った「ネット空間の情報」が氾濫している現状が挙げられます。
AI技術の進展に伴い、「言語生成された文書に使われる側」にならないためにも、自分の意見を自分の「言葉」にできる能力は今後、さらに重要になると思われます。

インターネットやSNSを通して、誰もが簡単に知識へアクセスできる現代だからこそ、「何を信じるか」「どう考えるか」といった判断力や思考力が重要になります。

自分の意見を言葉として「言語化」するうえでも「教養」の重要性は増してくると思います。SNSで誰とでも気軽にコミュニケーションができるからこそ、言葉は大事に使いたいな。
本記事を読むことで、以下のことへの理解が進みます。
- ネットやSNSから教養を学べるのか?可能性について考察します
- 教養を得る一番の近道「読書」の実践方法とおすすめジャンルを紹介します
- インプットとアウトプットの必要性について理解が深まります
複雑化する社会で「正しく問う力」を持つことこそが、教養の本質であり、自身の意見を「言語化できる能力」こそが、私たちの未来に不可欠なのです。
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ネットやSNS・AI機能から教養を学ぶことはできるのか?

知識や情報収集のツールとして、Googleのネット検索だけでなく、X(旧Twitter)やInstagramと言った、SNSを活用するかたも増えています。
今後は、ChatGPTを始めとしたAI生成ツールによる検索も主流になってくると思われます。GoogleはAI技術を活用して検索語句に対する概要を自動生成し、検索結果の最上部に表示する機能「AI Overview」の導入を行っています。

進化が目覚ましい、ネット空間を通して私たちは教養を学ぶことが出来るのか?その可能性について考察します。
ネットは玉石混淆のメディアだと認識する
結論から言うと「ネット空間を通して教養を学ぶことはできない」または「限りなく難しい」と言えます。
なぜなら、ネットの情報は「真実と嘘が混ざった」玉石混淆のメディアであり、そこから「真実」だけを選ぶには、かなりの「知識」が必要になるからです。

パパ?ネット情報は「速報性」に優れているし、テレビよりもSNSで流れてくる「緊急速報ニュース」をいち早く知ることが出来るので、SNSはとても便利よ?

だからこそ、ネットリテラシーという言葉も生まれたんだ。デマや偏見だけじゃなく、生成AI動画を使用した「ディープフェイク」などを使って詐欺まで起こっているのが現状なんだ。ネットにあふれる情報を正しく知るには、リテラシー(判断力)が必要になるんだ。
誰もがSNSを使って情報発信できる環境というのは、裏を返すと「新聞」や「書籍(本)」が持っている「編集と校閲」という重要な機能を欠いているとも言えます。
ジャーナリストの池上彰さんと、作家の佐藤優さんの対談本、「僕らが毎日やっている最強の読み方」では「ネットは上級者のメディアで、良い情報だけを選び出すのは難しい」と解説しています。
佐藤:(前略)メディアには「編集権」があり、内容をチェックして明らかにおかしい原稿は掲載しないという「フィルター」機能もあるわけですが、他者の目を通さない個人サイトでは、自己中心的な意見や強い偏見を含んだ論説もそのまま載ってしまいます。
池上:それに「校閲機能」もないので、誤字脱字どころか、明らかに事実関係を間違えている記事もしばしば目にします。誰かが書いたことに対して「裏を取る」こともなく、そのままTwitterやFacebookなどで安易に拡散してしまう人も少なくありません。
引用:池上彰・佐藤優共著、「僕らが毎日やっている最強の読み方」~150ページより~
ネットは上手く活用することで、便利なツールとなる一方、時間を浪費したり誤情報(デマ)に惑わされる危険があるということを認識しなければなりません。
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ネットには「エコーチェンバー現象」がある
ネット空間には、自分と同じ意見や考えかたを持った記事や、ポスト(ツイート)、YouTube動画が表示されるという「エコーチェンバー現象」があるということも理解する必要があります。
エコーチェンバー現象(エコーチェンバーげんしょう)あるいはエコーチェンバーとは、自分と似た意見や思想を持った人々の集まる空間(電子掲示板やSNSなど)内でコミュニケーションが繰り返され、自分の意見や思想が肯定されることによって、それらが世の中一般においても正しく、間違いないものであると信じ込んでしまう現象。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

今まで意識しなかったけれど、私が観る「YouTube」にも同じような意見を持った動画が流れてくるわ。それってなんか怖い…

X(旧Twitter)などのSNSは、発信者が匿名なこともあって、エコーチェンバー現象に取り込まれやすい状況を生み出すツールでもあるんだ。陰謀論や都市伝説が流行った原因の一つには、YouTubeやX(旧Twitter)の影響があると思うよ。
自分が関心があるトピックについて、ネット環境を利用することで詳しくなることも出来ます。一方で、興味関心がない出来事や知識はまるで知らないと言った、知的「視野狭窄」に陥る危険性があります。
【関連記事:魚豊『ようこそ!FACT』から考える、陰謀論にハマる心理と陰謀論に陥らない為の対策について】
【関連記事:都市伝説系ユーチューバーが書いた本10選【おすすめ書籍まとめ】】
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教養を得る実践方法としての『読書』【おすすめジャンル5選】

教養を身につけたいと思っても、何から始めればよいか迷う人は多いものです。教養は一夜にして得られるものではなく、日々の習慣や経験の積み重ねによって育まれます。
特別な才能や高い学歴がなくても、ちょっとした工夫と意識で「教養」を得ることが、誰でも実践できる方法があります。今回はその方法としての『読書』を中心に取り上げます。
本記事では、本を読むことで身につく『おすすめジャンル5選』を紹介し、本を読むことで知識や理解だけではなく、視野が広がるような内容となっています。
実践方法その①:歴史モノの本を読んでみる
学校の授業を思い出すと、歴史の授業と言えば「年号」や、出来事だけを延々と覚える作業を思い浮かべると思います。
年号や記号を暗記すると言った受け身的な学びでは無く、歴史を体系的に読む行為こそは、単に過去を知るだけでなく、「なぜ今があるのか」を理解するための鍵となります。
社会の仕組みや文化、戦争や革命の背景を知ることで、現代の問題を「過去(歴史)に原因を求め」多角的に捉える視点が養われます。
歴史には人間の営みの繰り返しや教訓が詰まっており、未来を考える上でも重要な指針となります。偉人(に隠れた歴史に顕れない人)たちの決断や失敗に学ぶことで、現代を生き抜く知恵や判断力を育む――それが歴史を読む最大の意義だと言えます。

パパ?私は学校で、まだ歴史を学んでいないけれど、覚えることが多すぎてとても難しそう…

最初から、教科書や専門書を読む必要はないよ。歴史モノの小説でも良いし漫画から読み始めても良いと思うよ。大切なことは「歴史」に興味を持つことなんだ。
歴史モノの本を紹介した過去の記事がありますので、興味があるかたは「歴史モノ」の書籍をえらぶ参考にしてみてください。
【関連記事:【2025年版】世界史のおすすめ本10選|教養として楽しく学べる入門書を厳選!】
【関連記事:宮城谷昌光著、『三国志入門』を読んで教養を身につける~「演義」と「正史」から主要人物を学ぶ~】
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実践方法その②:小説を読んでみる
作家の佐藤優さんは、教養を得る上で小説を読む重要さについて、「小説を読むことで、主人公の体験を代理経験できる」と話しています。
ジャーナリストの池上彰さんは、ミステリー小説を勧めています。定評のあるミステリーを読むことでインテリジェンス感覚が身につくと「僕らが毎日やっている最強の読み方」の中で紹介していました。

先日、原田ひ香さんの短編集「財布は踊る」を読んだのですが、登場する主人公たちのお金の向き合い方は勉強になりました。単純に読んでいて面白いことと同時に、「貯金」や「投資」「副業」に取り組む主人公のストーリーを追いかけることでお金へのリテラシーを代理経験できました。
あえて、日常では経験できないことなども「小説」を読むことで代理経験(疑似体験)することが出来ます。代理経験(疑似体験)を積み重ねることで他者を思う訓練にもなります。
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過去に読んだ小説の内容を紹介した記事もあります(ネタバレ注意)。興味があるかたは「小説」をえらぶ参考にしてみてください。
【関連記事:『村田紗耶香著、信仰』を読んで考える「カルト」と「信じること」の意味について3つのポイント】
実践方法その③:哲学・論理学の世界に踏み込んでみる
哲学や倫理学と聞くと、「なんだか難しくて意味も良く分からない」と敬遠されていまいがちです。哲学や論理学は、人間の認識の在り方や本質を考える上で避けて通れない重要な学問です。

パパ?本を開いた瞬間に意味が解らないことばかり書いてある。私にはムリ…

無理して難解な哲学書を読む前に、好きな作家などが書いている「入門編」や「解説本」などを読むことを薦めるよ。哲学を土台にした物語などから読んでみるのも面白いかもね。
書店に行けば、哲学書よりも「入門編」のほうが圧倒的に多く出版されています。気になる哲学者の入門編を読み解くとことから始めてみてはいかがでしょうか?
ソクラテス、カントにニーチェ等、過去の哲人たちの教えにふれながら、共感できる哲学者が見つかるかもしれません。その哲学者の著書を「一生をかけて、目標の哲学本を読み通す」くらいの長い気持ちで、取り組んでみるくらいの気持ちでも良いと思います。
【関連記事:自伝作品『先生と私』を通して佐藤優を読む【誕生~高校入学まで】】
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一生の思い出に。自分が主人公になる世界に一つだけの特別な絵本【えほんインク】
実践方法その④:自己啓発本から学びを得る
「自己啓発」本と聞くと、「FIRE(経済的自由を得て、生活のための仕事から解放されること)を求めて情報商材を買わされる人や、意識高い系で圧倒的成長を求めるイタイ人」なんて、偏見も一時はありました。
コロナ禍も落ち着き、以前のような日常が帰ってくる中で、自分のキャリアをどのように形成していけば良いのか?と改めて自身の振り返りをする人も増えています。

パパ?仕事で無理をして体調を崩すより、最低限の労働をしながら自分の自由になる時間を、趣味や家族や友人と過ごすことに使いたいな。

「昇進」や「昇給」を望まず、労働と割り切って働くことを「静かな退職」と言う考えかたもあるんだ。
最近では、新書(コミック本)サイズの「自己啓発本」も数多く出版されています。自己啓発本を通して色々な考えかたを考えるきっかけのひとつになればと思います。
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【関連記事:佐藤優著、「40代でシフトする働き方の極意」を読んで解る~40代でシフトすべき3つの戦略について~】
【関連記事:『尾石晴著、「40歳の壁」を越える人生戦略』を読んで考える~一生モノのキャリアを構成する3つのポイント~】
【関連記事:坂口恭平著、道草晴子漫画/生きのびるための事務を読んで実践してみた】
実践方法その⑤:『開運本』を読んでみる
人生をより良く生きるためには、「自分の運を上げる」ことこそが最も近道だと言えます。自分の運を知ることで、人生の質を大きく向上することができます。

パパ…、さっき「都市伝説」や「陰謀論」に騙されるなって、言っていたのに「開運本」なんて非科学的な本を読んで騙されているんじゃ…

開運本を読んで「信じるも信じないもアナタ次第」と言えるけれど、実際に自分の運を上げるには、人生をより良く生きることが大事なんだ。「開運本」を読むことでより良く生きるためにどうすれば良いのか知ることができるよ。
この先の未来は、より不確実性が増して予測や予想が難しくなる時代だと言えます。AIの進化によって、私たちの仕事が奪われるかもしれません。
シンギュラリティが起こることで、人間がAIに使われる未来も実際に起こるかも知れません。不確実で不確かな時代だからこそ、自分の行いと正してより良く生きるアドバイスを得るために「開運本」もおすすめなジャンルだと言えます。
【関連記事:『運を強くする方法とは』ゲッターズ飯田の著書から学ぶ「運」を良くする3つのポイント【運の哲学】】
【関連記事:『ゲッターズ飯田著、裏運気の超え方』を読んで考える運気の上げかた~【運の哲学Vol:2】】
【関連記事:『ゆるストイック』な生活で見つける「運をコントロール」できる生き方について】
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まとめとして(アウトプットの必要性について)

今回、教養を学ぶことの意義を解説するため「まとめ記事」として、読書をするうえで『おススメジャンル5選』を紹介しました。
教養は、一生を通じて磨き続けることができる「知の資産」です。知識や経験を重ねることで、他者との対話が深まり、自分の考えに確かな軸が生まれます。
変化の激しい時代においても、教養は自分らしく生きるための羅針盤となり、仕事や人間関係にも豊かな影響を与えます。

パパの話を聞いて、興味のある本を図書館から借りてくることにしたよ。

良いね!でも、本は読むだけじゃなくて、読んだ後にアウトプットすることも重要なんだ。最後にアウトプットの重要性の説明とアウトプットのしかたについて提案するね。
教養を本当に自分のものにするためには、インプットだけでなく「アウトプット」が不可欠です。本を読んだり学んだことを、自分の言葉で話す・書くことで理解が深まり、思考が整理されます。
また、他者に伝える過程で「自分は何をどう考えているか」に気づき、教養が血肉となって定着していきます。
最後に、自分の知識を定着させるために、アウトプットの方法について提案します。
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アウトプットの方法について
本を読んだだけでは、「知識」は定着しません。人はすぐに忘れてしまう生き物です。だからこそ、アウトプットをする必要があります。
人は、アウトプット(発信)することによって、記憶を定着化することが出来ます。仕事などで、「教えることが苦手」というかたを見かけます。
「人に教える」という作業こそ「アウトプット」の基本です。人に教える事で、自身の知識を定着化すると同時に「言葉で伝える作業」こそ、言語化する基本的で大切なプロセスなのです。

簡単に、誰でもすぐにできるアウトプットのしかたについて紹介します。
※POINT:アウトプット方法について
- 読書ノートを作り、思ったことを書いてみる
- SNS(X:旧Twitter)でつぶやいてみる
- SNSや読書会に参加しコミュニティに中で話してみる
- 友達や家族、恋人と話してみる
- ブログで書いてみる
という訳で、アウトプット方法について5点ほど紹介しました。共通するポイントは「発信する」という作業になります。

結論として、「話すこと」より「書くこと」のほうが、言語(文字)として可視化できるため記憶が定着化しやすいとも言えます。
ただ、相手に丁寧に伝えようとする中で、説明のしかたを工夫したり、人に併せて説明の仕方を変えるなどと言った作業をこなすことで、話すことによるアウトプットの重要性も増します。

文字として書くなら、SNSが良いな!
一番のおススメは「読書ノート」を作ることですが、ペンとノートを持ち歩く不便さから「SNS」の気軽さが良いと思うかたも多いと思います。
一番のポイントは、「アーカイブ(記録)として残せる」ことだと思います。SNS(X:旧Twitter)だと、気軽につぶやけるので便利ですが記録として残りません。
ブログ開設には手間がかかりますが、無料で作成できるブログもあります。「アーカイブ(記録)として残せる」という意味では、ブログもおすすめなツールだと言えます。
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さいごに

ここまでお読みいただきありがとうございました。教養を学ぶ必要性として「知識を言語化できる」能力を得られると解説しました。
アウトプットの必要性としては、「知識を定着化するためには、言葉や文字で発信する」と解説しました。
AIやSNSといったICT機器やコミュニケーションツールは人を便利にします。一方で「自分の頭でモノを考える」という作業を奪います。
「自分の頭でモノを考える」という作業を「便利」ととらえるか?「リスク」ととらえるか?によって教養への理解も変わってくると思います。

やびっちょさんブログでは「読書」と「音楽」で教養を得るをコンセプトに記事を作成してます。今後、「音楽」による教養についても考察できればと思います。
また、次の記事でもよろしくお願いいたします。
【関連記事:「メタル脳」で判明!メタルを聴くメリット3選|中野信子の科学的解説とは?】
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