仕事上のコミュニケーションや友人・知人との会話で「君って教養がないね」と、言われるんじゃないかと不安を感じたことはありませんか?ここ数年、ビジネスパーソンには教養が必要と言われていますが、戦後間もない頃から、サラリーマンがエリートだった時代から「社会に出る前に教養を身につけておこう」という機運がありました。
この記事では、「手っ取り早く教養は身につくのか?」という考察に対して、レジーさんの著書を参考に「教養とは何か?」について考えてみたいと思います。今まで世間で言われてきたように、教養の重要性や教養の身に付けかたなどの一般論も踏まえた上で、人は「ファスト教養」でも良いから簡単に、手っ取り早く教養を身に付けられるのか?という可能性も含めて考察していきたいと思います。

私も教養があるか?と言われれば首をかしげざるを得ませんが、読書は長年習慣にしてきました。今回の記事では、「ファスト教養」に対する批判をするのではなく、SNS媒体でも教養を身に付けられる可能性があるのでは?という視点から、記事を書いてみました。
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この記事を読んでわかること
この記事は、『レジー著、ファスト教養~10分で答えが欲しい人たち~』をベースに、一般教養やファスト教養について考える記事です。
- ファスト教養について理解が深まります
- 教養身につける理由「本音と建て前」がわかります
- 手っ取り早く教養は身につくのか?その答えがわかります
ビジネス・教養系YouTuberとは?
今では、一過性のブームを乗り越えて、「教養」が現代日本の必要なスキルとなっている印象を受けます。最近では特に、「ビジネスパーソンには教養が必要」とのあおりを受けて、書店でも「教養としての○○」や「教養として知っておきたい○○」など、教養と付くタイトルが本棚を占めています。
また、「本なんて読んでいる暇なんてない・コスパ悪い」とばかりに、YouTubeで教養を身につけたいという追い風を受けて「ビジネス・教養系YouTuber」も人気を博しています。
モデルプレスでは、2021年末に、SNSを通じた人気投票、有識者投票などに基づいて、「いま最も影響力を持つビジネス・教養系YouTuber」の独自ランキングを発表しています。ネット記事では、「ビジネス・教養系YouTuber影響力トレンドランキング」TOP10が公開されています。
「ビジネス・教養系YouTuber影響力トレンドランキング」TOP30
「ビジネス・教養系YouTuber影響力トレンドランキング」TOP10&11位~30位ランクイン一覧 1位:ひろゆき/登録者数134万人
2位:中田敦彦/登録者数420万人
3位:カズレーザー/登録者数30万7,000人
4位:DaiGo/登録者数233万人
5位:前澤友作/登録者数74万9,000人
6位:堀江貴文/登録者数126万人
7位:三崎優太/登録者数51万8,000人
8位:小島よしお/登録者数12万1,000人
9位:河野玄斗/登録者数75万2,000人
10位:葉一(とある男が授業をしてみた)/登録者数166万人
(※登録者数は12月2日時点)
引用記事:「ビジネス・教養系YouTuber影響力トレンドランキング」TOP10を発表【モデルプレスカウントダウン】 – モデルプレス
ひろゆき・中田敦彦・カズレーサー・DaiGo・前澤友作・堀江貴文など、そうそうたる著名人が名前を連ねます。ニュースなどでコメンテーターを務める、中田敦彦さんやカズレーサーさんはともかく、小島よしおさんなどのお笑い芸人の方もランキングに入っているところが面白いと思います。また、ひろゆきさんや前澤友作さん、堀江貴文さんなど実業家や経営者と言われるビジネス関連に著明な方が、何故、ランキングの上位に入ってくるのか?その理由も後ほど考察していきたいと思います。

次に、ランキング入りした著名人の中から、何人か解説していきますね。実際に私も登録し視聴しているチャンネルを中心に紹介していきたいと思います。
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1位:ひろゆき
「2ちゃんねる」開設者で実業家のひろゆきさん、「それって、あなたの感想ですよね」で論破していく姿にあこがれるかたも多いと思います。ストレートな物言いで痛快なコメントがとにかく気持ちよく、視聴者の意表を突く切り口で回答するスタイルが人気だそうです。
YouTubeチャンネルだけでなく、TikTokに流れてきた切り抜きも多く、SNSを開くとひろゆきさんの動画は目にふれる機会も多いと思います。視聴者から寄せられた悩みや質問に対して、ひろゆきさんが(お酒を飲みながら)答えていく切り口に「教養」を感じるのでしょうね。
【ひろゆきさんのYouTubeチャンネルより:正しい努力とは、やれないことをやれるようにする事。L22 bière du vexin】
2位:中田敦彦
2位はお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦さんがランクイン。自身のチャンネル「中田敦彦のYouTube大学 – NAKATA UNIVERSITY」では、「YouTube×教育×お笑い」をコンセプトに、政治・哲学・文学・歴史など様々なジャンルを解説しています。
特に、時事ネタについての解説がわかりやすく、先の衆議院議員選や都知事選の解説は勉強になりました。説明が抜群にうまいことが定評で、大人でも勉強になります。理解した内容を実践しやすい(職場で話すなど)ところが人気なのだと思います。
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6位:堀江貴文
6位には、ITビジネスや宇宙事業だけでなく飲食店(小麦の奴隷)など様々な事業に取り組む堀江貴文さんがランクインされています。YouTubeでは政治や経済などの時事ネタを詳細に分析し、時には忖度なしに切りまくる姿が、視聴者から人気を集めいています。
個人的には対談番組が好きで、佐藤優さんとの対談では、「刑務所に収監されたホリエモンと拘置所に拘留された佐藤優さん」だから語れる、法務省の裏側や刑務所の実情。収監されていた時の思いなどが語られていて見ごたえがありました。ホリエモンが刑務所のあるあるを話し佐藤優さんに同意を求めると「いえ!私は刑務所には行ってませんから。拘置所だけですから」の一言に笑ってしまいました。
【堀江貴文さんの対談を観るなら:堀江は再び逮捕される可能性がある!?元外務省主任分析官が語る【佐藤優×堀江貴文】 – YouTube】
手っ取り早く教養を身につけるための「ファスト教養」とは
という訳で、「ビジネス・教養系YouTuber」を取り上げて、人気の理由を解説してみました。ですが、上記で説明したYouTubeチャンネルを観れば教養が得られるか?と言われればはなただ疑問です。
『ファスト教養~10分で答えが欲しい人たち~』の著書、レジーさんは「ビジネス・教養系YouTuber影響力トレンドランキング」という文字列に、何とも言えない居心地の悪さと日本の「教養」への不安を覚えると警鐘を鳴らします。
(前略)断定的な口調でたびたびネットを騒がせるインフルエンサーたちが発信するものは果たして教養なのか?そもそも「ビジネス」と「教養」は同列に並べられるべきものなのか?
引用:レジー著、『ファスト教養~10分で答えが欲しい人たち~』8ページより
なぜ、これほどまでに、ビジネスパーソンには教養が必要だとアナウンスされるのか?と疑問を呈します。教養の重要性を踏まえた上で、最近の「教養が大事」論は、過去のものとは位相が異なっているとレジーさんは説明します。
手っ取り早く何かを知りたい。それによってビジネスシーンのライバルに差をつけたい。そうしないと自分の市場価値が上がらない。成長できない。競争から脱落してしまう・・・・・。
今の時代の「教養が大事」論は、そんな身も蓋もない欲求および切実な不安と密接に結びついている。ビジネスで役に立つ知識としての教養、サバイバルツールとしての教養。そういう風潮と歩調を合わせるかのごとく、中田敦彦は自身のYouTubeチャンネルを「新時代を生き抜くための教養」と銘打ってスタートさせ、堀江貴文は自著で「骨太の教養書を読め」と煽る。
引用:レジー著、『ファスト教養~10分で答えが欲しい人たち~』10ページより
結論から言うと、過去の「教養」の違いと、最近の「教養が大事」論の違いとは、コスパ良く成果を出し競争に勝ち抜きたいという、ビジネスパーソンの「焦り」であると、レジーさんは説きます。そして、手っ取り早く教養を手に入れる手段こそ、本書のタイトルになっている「ファスト教養」なのです。
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そもそも「ファスト教養」とはなにか?
では、そもそも「ファスト教養は何か?」という定義について、レジーさんのインタビュー記事で語られていたので併せて解説していきたいと思います。
——「ファスト教養」という言葉はレジーさんが考えたんですか?
レジー:メディア上の言葉としては僕の「FINDERS」のコラムが最初だと思います。「FINDERS」掲載後、徐々に「ファスト教養」という言葉が広まっていく感じがあり、さらに今年の4月に「中央公論」で「ファスト教養」に関する論考を出したことでより知られるようになりました。
——「ファスト教養」の定義は?
レジー:先ほどの話ともつながりますが、ビジネスシーンでうまく立ち回りたい、言い換えればよりお金を稼ぎたいという動機があった上で、そのために「教養」と呼ばれるようなものを手っ取り早くおおざっぱに仕入れていくことを「ファスト教養」と呼んでいます。単に「YouTubeのまとめコンテンツ」そのものを指すというよりは、そういったものが受け入れられがちな社会のあり方まで含めての言葉という認識です。すでに全然違う使われ方が氾濫している印象もありますが。
引用記事:「ファスト教養」がなぜ人気なのか? 著者と考える – TOKIONより
記事や本書から要約してまとめると「ファスト教養」とは・・・
※POINT:ファスト教養の定義
- ビジネスシーンで上手く立ち回ることで人よりお金を稼ぎたい
- 時間やお金、労力をかけず努力せずに成果(知識)を得たい
- 手っ取り早く大雑把に知りたい(ビジネスに役に立てばそれでいい)
以上、3点に大きく絞られると思います。また、「そういった考え方を受けれてしまっている社会のあり方」までを含めてという認識です。

身も蓋もない言い方をすれば、「コスパ良く教養を得ることで金を儲けたい」という一言に集約されると思います。
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ファスト教養を身につけたい「本音と建て前」とは?
人は、なぜ「ファスト教養」を身につけたいと思うのでしょうか?その背景にあるのは「うまく立ち回る」ことを是とする時代の空気の移り変わりだとレジーさんは解説します。
戦後、敗戦の焼け野原から高度成長期に向かう中で、日本人は「頑張れば報われる」という成長神話に加えて、終身雇用制度や年功序列による昇給制度といった「会社」を軸とした疑似共同体が上手く機能した時代を迎えました。「24時間働けますか?」というフレーズが、「頑張れば報われる」という現実を顕していると思います。
ところが、バブル経済の崩壊と共に世界金融危機に端を発した景気後退に伴い、失われた30年を日本は経験しました。そんな中で日本は、グローバル経済や新自由主義の導入と併せて「成果主義」に舵を切りました。長年に渡る不景気と併せ、その頃から「若者による自己責任論」など、「頑張れば報われる」という希望が奪われ、「うまく立ち回る」ことを是とする空気の移り変わりが社会を跋扈しました。
「がんばれば報われる」わけではないという空気の蔓延を示す指標として、博報堂生活総研が一九九二年から継続的に行っている大規模調査意識「生活定点」(二〇二〇年は首都圏・阪神圏の二〇-六九歳の二五九七人が対象)によると「運・ツキ派(世の中、努力よりも運・ツキだと思う)」と「努力派(世の中、運・ツキよりも努力だと思う)」を比較した際に二〇二〇年調査では前者が過去最高の値を示したという(「運・ツキ派」が四〇・八パーセント、「努力派」が五八・五パーセント)。二〇代に限ると、運・ツキ派」が四八・八パーセント、「努力派」が四九・三パーセントとほぼ同数になっている。ちなみに、二〇代においてこの二つの差が最も離れていたのは二〇〇四年の三八・一パーセントと六一・九パーセント。この数十年の間に世の中様相は大きく変わった。
引用:レジー著、『ファスト教養~10分で答えが欲しい人たち~』40ページより
努力よりも、運・ツキが人生を左右される世の中を象徴する言葉として、近年では「親ガチャ」を始めとした「会社ガチャ」、「上司ガチャ」などの「ガチャ」という言葉に「運と諦め」が込められているようにも感じます。
楽をして儲けたいという願望
他人に出し抜かれて馬鹿を見れば「自己責任」と言われる。いくら努力をしても結果を出せなければ意味がない(コスパが悪い)。手軽に教養を仕入れて上手く立ち回ることでビジネスとして成功しお金を儲けることで自由になりたい。一言でいえば「いかに時間と労力かけず楽をして儲けたい」という本音が「ファスト教養」を引き寄せる下地になっているのではと思います。
先ほど、ビジネス・教養系YouTuberには実務家や経営者が多いのか?という疑問も「楽をして儲けたい願望」と、マッチしていると思われます。魅力的な動画を観るうちに「あの、成功しているインフルエンサーのマネをすれば自分も経営者やビジネスパーソンとして成功するのでは?」と幻想を抱かせていることがファスト教養のブームの一端を担っていると思います。
「努力もせずに楽をして金を儲けたいとはけしからん!」と、昭和世代の大人は思うかもしれませんが、長引く不況を経験し、大学進学にあたっては「奨学金返済」という借金を背負わされて社会に出ていかざるを得ない状況を踏まえると「地道な努力している時間なんてない」という思いが本音だと思います。
※POINT:奨学金の借入金額の実態はどれくらいなのか?
労働者福祉中央協議会の「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査」によると現在の親世代で自分が学生時代に奨学金を利用していたと答えた人は34.9%(日本学生支援機構以外含む)。そのうち日本学生支援機構の有利子奨学金が41.2%、無利子が30.1%です。
日本学生支援機構の奨学金利用者において、平均の借入総額は324万3,000円。毎月の返済額は平均1万6,880円、返済期間は平均14.7年です。また、借入総額500万円以上という利用者も、12.4%と1割以上を占めています。
アンケート結果からは、現在の親世代の人の3割以上が学生時代に奨学金を利用し、15年近くかけて返還していることがわかります。
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手っ取り早く「教養」は身につくものなのか?
という訳で、『ファスト教養~10分で答えが欲しい人たち~』を参考に、「ファスト教養」が受容されている実態と、その理由について解説してきました。今回、記事を作成するにあたって、「ファスト教養」について語られた様々なブログを閲覧してみました。ほぼ、すべての記事に共通する答えとして「教養を得るには読書が大事」という、当たり前の結論に行きつきました。
個人的な立場としても「教養を身につける」方法としての近道は「読書」に優るものはないと思います。ここからは個人的な見解として、忙しく「本なんて読んでいる暇はない」と考える方や「読書に労力をかけるなんてコスパが悪い」という立場から、SNS(主にYouTube)で「教養」は何故身につかないのか?また、どうすれば、「ファスト教養」を本物の「教養」にすることが出来るのか?その可能性について考察してみたいと思います。
読書とYouTubeの違いとは?
知識を得る上で、読書もYouTubeもツールの違いはあれど、「学ぶ(知りたい)」という動機は一緒だと思います。「手っ取り早く」か「時間をかけて」というコストの違いから、知識(教養)が身につかないという意見もあると思いますが、あえて提案するなら「能動的に学びを得ているか?」か「受け身で学びを得ているか?」の違いではないか?と考えました。
※POINT:能動的な学びと受動(受け身)的な学びの違いとは
・本を読むことは能動的に学ぶことである
・YouTubeを観ることは受動(受け身)的に学ぶことである
次に、読書とYouTubeの学びの違いを具体的に解説していきたいと思います。
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本を読むことは能動的に学ぶこと?
基本的に、読書を通して自分が知りたいと思うことがあれば「書店」か「図書館」に足を運ぶと思います。棚に並んだタイトルから「自分が知りたい」内容を選ぶところから学びは始まっています。書店員さんに探している本を聞いてみるという方法もありますが、自分で書店内を歩いてみることをお勧めします(他の著名人も同じように勧めています)。
知りたいと思っている事柄に対して「この本があなたの疑問に答えてくれますよ」と、本は語りかけてきません。何冊か棚から選び中身を読み(値段も)比べて、ようやく一冊に決めます。
本を選ぶ一連の行為(書店に出かけて必要な本を選ぶ)だけでも、下手すると半日はかかりますが、その行為の中で様々な情報を得ていることに気がつくことが出来れば「能動的な学び」の第一歩だと言えると思います。
購入した書籍を持ち帰り、自宅で本を開いてみて、そこに並んでいる文字の多さに辟易すると思います。ですが、ここでポイントとなるのが「誰かに読んだ本を話す」つもりで読み進めることが大切だと言えます。「え?友人とも会っていないし、気軽に読んだ本の内容なんて話せないよ。陰で勉強している痛い奴だと思われたくない」と、思うかもしれませんが、現代はSNSという便利な機能があります。140文字以内に要約して発信しても良いと思います。「アウトプット」を意識しながら読書をすることこそが「能動的な学び」の本質だと言えると思います。

過去のブログ記事で紹介した、西岡壱誠さんが「東大読書」で同じようなことを語っています。大事なのはアウトプットです。それは、YouTubeでも同じことがいえると思います。
SNS(YouTube)で教養が身につかない理由とは?
対して、YouTubeなどの動画チャンネルで教養を学ぼうと思えば、アプリを開き「検索ワード」に知りたい事柄を入力するだけで、あなたにとって「おすすめ動画」がタイムラインに並ぶと思います。過去に閲覧した動画や検索エンジンにかけた内容などから、あなたに興味が湧くだろうと思われる動画をピックアップして提案してくれる。そんな便利な機能が「SNS(YouTube)機能」の醍醐味だと思います。
ですが、あなたの過去の閲覧内容や、思考や思想などから選ばれた時点で「偏りのある知識」であることに疑問を持たなければ「受動(受け身)的」に学んでいると思ったほうが良いと思います。そこに、他の考え方や反対意見、もしくは疑問などの情報が入ってこない(専門用語でエコーチェンバーと言います)ことで「視野が狭くなる」恐れがあります。
リスペクトしているYouTuberさんから、グッとくるサムネイルを探して「知りたいこと」について解説している動画を閲覧します。最後にしょうかいされる、動画の要点だけ覚えておけば、明日から「教養」を身につけたビジネスパーソンの出来上がりです。
そこで、思いかえしてみて下さい。「本当にあなたは、動画の内容を理解しましたか?」ただ、何となくボーっと動画を観て満足し、要点を押さえるだけで知った気になれるこれが「ファスト教養」の正体(同時に「受動(受け身)的」な学び)だと言えます。
※POINT:動画の構成内容について
YouTubeなどの動画を観ていると、一つのタイトルに対する構成内容について、決まったテンプレートがあることに気が付くと思います。
1:オープニングでは「伝えたいこと」短く簡潔に話す。
2:「伝えたいこと」に対して、何故なら?と解説を、3つから5つにまとめる
3:結論で、次の動画に繋がるような内容を話す
構成内容(大学時代の小論文がモデルケースでしょうか)を理解することで、能動的な学びへと変化すると思います。
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SNS(YouTube)を能動的に観ることで深く理解する
おそらく、この記事をご覧になられている方の多くは、普段からYouTubeなどの動画にふれて楽しまれていると思います。そこで質問です。最近、印象に残った動画を3つあげてその内容を話せますか?
YouTubeアプリを開いて、「履歴」をタップし、その動画の「サムネイル」を観ても良いと思います。印象に残った動画の内容を説明できますか?この質問に対して「はい」と答えたうえで具体的に内容を説明できるなら「能動的な学び」を普段から実践されている方だと思います(ちなみに、私は今朝の動画でさえ説明できません)。
結論、YouTubeの動画内容を深く理解する(解析度を上げる)ことが出来れば、SNS(YouTube)でも教養が身につくと思います。では、動画から能動的に学びを得るにはどのようなことが効果的か提案したいと思います。
- 閲覧した動画を「他の人に話す」つもりで観る
- 気になる言葉(フレーズ)をメモして「検索」にかけて調べる
- 知りたいトピックの反対意見の内容動画あるか調べて(観て)みる
以上のことを実践するだけでも、能動的な学びになると思います。
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さいごに
ここまで、記事をお読みいただきありがとうございました。本音を言えば「ファスト教養」を知ったときは、「教養なんて手っ取り早く簡単に得られるものじゃない」と、憤慨したものです。ですが、「ファスト教養」が社会的に認知される過程や、その背景を知ると「短絡的に教養を得たいと考えている訳ではないのでは?」と思うようになり、いろいろと調べることから記事を書くことが出来ました。
「与えられた環境でいかに自分を輝かせることができるか?」その回答が「ファスト教養」だったのでは?と、仮定することが出来ました。今後も、この疑問は問い続けたいと思っています。
また別の記事でお会いできるのを楽しみにしております。ありがとうございました。
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