やびっちょさん読書ブログをお読みいただきありがとうございます。
今回は佐藤優著、「40代でシフトする働き方の極意」を取り上げてみました。
![](https://yabiccho-san.com/wp-content/uploads/2025/01/KIMG0088-768x1024.jpg)
画像は「40代でシフトする働き方の極意」佐藤優氏著より
![やびっちょさん](https://yabiccho-san.com/wp-content/uploads/2025/01/IMG_7472-scaled-e1736665115963-150x150.jpeg)
こんにちは、やびっちょです。私も40代真っただ中です、この世代って、若い頃からの経験と知識があいまって実力がついてくる世代でしょうか?イメージしては「若い頃から努力してきた成果が少しづつ実りつつある時期」だと思います。
この本をずばり一言でいうと
仕事、生活、恋愛、勉強すべてにおいて「40代を生き抜くための生存戦略」だといえます。
「まえがき」で、著者の佐藤優氏は言います。
本書で、タイトルにあえて「40代」を打ち出したのには理由がある。個人に運、不運があるように、世代にも運、不運があるからだ。その意味では、バブル崩壊後に成人となり、就職氷河期を経験した40代は、運が悪い世代なのである。このいちばん苦しい状況におかれている40代の人に焦点を当て、生き残りのために実践的な指針を示すことで、他の世代の人にも役立つ内容の作品になったと自負している。
「40代でシフトする働き方の極意(3ページ)」より引用
昔、職場で先輩たちが会話の何で「バブル時代の思い出話し」を聴いていると別世界の話を聞かされているような感覚がありました。40代って好景気を知らない世代でもあるんですよね。
「世の中に出てから不況しか知らない」
「この先、このままで良いのだろうか?と不安になる」
不況の中で、仕事場でも家庭でも責任ばかりが重くなる。将来のスキルアップにも不安を感じる。一方で、若い頃は苦労したことが簡単にできるようになった。社会のしくみがわかるようになってきたなど、「レベルが上がって来たな」と感じる場面も増えました。
![やびっちょさん](https://yabiccho-san.com/wp-content/uploads/2025/01/IMG_7472-scaled-e1736665115963-150x150.jpeg)
この本を読めば、40代以外でも生き方への処方箋になるかもしれません。
![](https://yabiccho-san.com/wp-content/uploads/2025/01/johnny-kIjpiMcLcro-unsplash.jpg)
こんな人にこそ読んで欲しい
- 現在、管理職やチームリーダーとしての役割を担っていて、若手社員の指導や研修に携わる立場の方。
- 若い頃のキャリアの悩みも少なくなり、軌道に乗った感じはする。このまま、安定した職場環境や会社での地位で良いのだろうかと考える。
- 仕事だけでなく、自身の健康や家族。趣味の時間を大切にするワークライフバランスの意識が強くなってきた
- 仕事の専門知識やスキルが高まり、新しいプロジェクトや難易度の高い業務に取り組むことも増えてきた。自分の感性や発想力を高めるために学びの必要性を感じる。
- 自分の専門分野以外にも興味を持ち、新しいスキルや資格を取得することを考えている。また、転職や起業といった新しいキャリアにチャレンジしたい。
この本を読んでわかること
批判的な思考や視点がわかります:職場の人間関係や上司、部下との付き合い方。人脈つくりから友人との関係のありかた。又、恋愛や結婚などライフプランを色んな角度から考える視点を学べます。
効率的な学習法がわかります:40代からの「発想力」の源泉は論理力。その論理力を高めるための効率的かつ知識を吸収するための勉強法や読書法を習得できます。
強靭なメンタルの持ち方がわかります:職場環境における上司や部下との関係やストレスフルな状況に対処するためのメンタルの構築方法を紹介しています。又、健康に対する意識の持ち方が変わります。
自己成長のための哲学:日々の生活に役立つ哲学として「豊かな50代」を築くための40代の過ごし方が学べます。偏見を持たずに人生を向き合う哲学が学べます。
読書後の感想/独自の視点として
![やびっちょさん](https://yabiccho-san.com/wp-content/uploads/2025/01/IMG_7472-scaled-e1736665115963-150x150.jpeg)
読後の感想の前に著書の紹介をさせて頂きます。佐藤優氏のファンである私は著書のほとんどを読んでいますが、いまだに読み飽きることはありません。
著書の佐藤優(さとうまさる)氏は、日本の作家であり、元外交官です。1960年1月18日に東京都で生まれ、同志社大学神学部を卒業後、同大学大学院神学研究科で修士号を取得しました。
1985年に外務省に入省し、在ロシア日本国大使館や外務省国際情報局などで勤務しました。2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、09年には有罪が確定。現在は作家として活動を始め、外交、政治、歴史、神学、文学など多岐にわたる分野で執筆を行っています。
私も40代の一人として、著書「40代でシフトする働き方の極意」を読んで共感できる部分がたくさんありました。
具体的に言うと、昔の職場にいた高圧的な上司の「圧をかけられる体験」はストレスへの耐久を付けるために必要な経験だったと思います。また、自己分析と目標設定を行うことの大事さを教えてもらえます。自身の強みや弱みを把握することで、具体的なステップを計画できると思います。
佐藤氏のどの本を読んでも思い知らされることは継続的な学びの必要性にあると思います。生涯学習として、読書というインプットとアウトプットを教えてくれたのも佐藤優氏です。
反省点として、私に足りていない点として「ネットワーキング(人脈づくり)」だと思います。
「命運を分ける一つの要素が人間関係です。どんなにネットやSNSが普及しても、結局一番役に立つのは人から直接入ってくる情報です。人間関係が豊かな人とそうでない人とでは、いろいろな場面で差がついてしまいます。」
「40代でシフトする働き方の極意(134ページ)」より引用
同じ志を持った人々と繋がることで、視野が広がり、お互いに刺激を与え合えますが、人脈つくりの下手さ加減は身に染みて実感します。
40代でやっておくべき最大のこととして健康管理をあげています。「健康管理にお金をかけるのは最大の投資」だと、佐藤氏は言います。身体と心の健康は、成功への土台です。バランスの取れた食事、適度な運動、そして十分な休息(睡眠)です。佐藤氏も、ご自身の闘病記を書かれるなど、健康管理の必要性を強く訴えています。
さいごに
「偏見を持たず人生と向き合うには」で佐藤優氏は言います。
「50歳を過ぎると不思議なことが起こってきます。これまで関係ないと思われていた人生のいろいろな出来事や人間関係が、実はある種の必然性で結びついているように感じることがあるのです。」
「40代でシフトする働き方の極意(186ページ)」より引用
40代とまだまだ若造な私ですが、この本で読んだ感想が「人生の中で出会った人や自身の行いが良くも悪くも自分に還ってくる、すべてが必然なのだ。」という感じがします。「因果応報」と言うと使い古された言葉になりますが、日々の積み重ねが遠い未来を創るのだと思える一冊です。
以上、「40代でシフトする働き方の極意」の感想を述べてみました。最後までお読みいただきありがとうございます。また、よろしくお願いします。