黒夢の復活ライブから見る新作は出るのか?について考察してみた

音楽
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 黒夢でのメジャーデビュー30周年を記念して、2024年3月より、1年にわたってライブを行ってきた清春。黒夢のワンマンライブ「CORKSCREW A GO GO! SAINT MY FAKE STAR」の追加公演が2月11日に神奈川・ぴあアリーナMMにて行われました。

 今回の、再結成に至っては、2009年1月に日本武道館にて解散ライブを開催し活動に一旦終止符を打つも、翌2010年1月に始動を発表しています。復活後もアルバム「Headache and Dub Reel Inch」、2014年1月にアルバム「黒と影」をリリースしています。

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 ライブのタイトルに<CORKSCREW>を掲げていることから、2010年以降の流れではなく、1998年発売の名盤『CORKSCREW』の楽曲が中心になるだろうと予想されました。又、「2025年の黒夢」として『CORKSCREW』どのような形で披露されるのかにも関心が寄せられていました。個人的には「コアなファンのニーズを知っての選択だ!」と、当時のファンの立場から喚起しました。

 清春と人時をサポートするのは、坂下丈朋(G)、Daiki(G / Crossfaith)、Katsuma(Dr / coldrain)から成る最強の布陣。黒夢の鳴らす音楽を嫌と言うほど知っている「彼ら」をサポートとして揃えてきたところにも本気を感じます。

 活動休止が10年に及びながら、ライブを成功させる「黒夢」という魅力と、今後の活動の行方について、「黒夢の新作は出るのか?」と、自身の考察で記事を書いてみました。

 結論として、「黒夢」はジャンルにとらわれない独特のカリスマ性があります。特に、ボーカルの清治さんを中心にステージパフォーマンスが圧倒的と言えます。又、彼を支えるサポートメンバーのパワフルな演奏力と清春さんの攻撃的な声で観客を引き込む力があります。清治さんの存在感は、ステージ全体を支配し、観客を完全に魅了しました。復活ライブはそのことを証明した一夜だったと言えます。

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この記事を読んでわかること

  • 名盤「CORKSCREW」を通して黒夢というバンドと音楽性の変化がわかります
  • 再結成からの今後について、清春の歴史を振り返り今後の活動を考察します
やびっちょさん
やびっちょさん

黒夢の作品を聴くようになったのは、1997作品「Drag Treatment」からでした。当時、沖縄にLiveで黒夢が来るという、アルバイト先の友達に誘われて参戦した結果、ぶっ飛んだのを覚えています。

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黒夢というバンドの音楽性の変化について

 黒夢(くろゆめ)は、1991年に岐阜県で結成されたロックバンドです。バンド名は「黒夢」という曲名から取られ、「夢とか神というものは存在しない」という意味が込められています。

 インディーズ期は、ダークヴィジュアル系でどろどろな耽美系な音楽性で人気を獲得。メージャーデビュー後はJポップとの距離を近づけていました。それでもメジャー1st、作品「feminism」の「解凍実験」では、不穏なイントロから始まり、メタルサウンドに併せて衝撃の歌詞が飛び出す等、ポップでは括れない魅力は当時からありました。

 そして、問題の「CORKSCREW」これまでのパンクテイストを全面に打ち出していた作品とは異なり、6作目ではさらにスピード感を追求。1曲目「MASTURBATING SMILE」から、5曲目の「CANDY」まで曲間も無しの攻撃的なサウンドは当時も斬新でした。

 新しいビートやメロコア的なアプローチも取り入れながら、シングル曲を除くと2~3分台とコンパクトにまとめられていて、最後までスピーディーに駆け抜ける印象を受けます。 

 当時、インターネットも無い時代、情報は音楽雑誌からでした。それでも、当時の2人の関係性は破綻していることは知っていて、険悪な雰囲気をミュージックビデオのドキュメンタリーからも伝わってきました。

 そんな、ヒリヒリする関係性と併せて、当時は200本以上の過酷なライブを続ける彼ら。楽屋に入っても目も合わさなかったという、バチバチと伝わる2人の緊張感も手伝って、CORKSCREW」はあの当時だから作り上げる事ができた最高傑作と評されるゆえんだと思います。

 たしか、当時のインタビューで、清春が「他のアルバムは廃盤にしても良い」、って言ってたような気がしますが、おそらくは黒夢が目指してたロックの到達点はここだったのではないか?と思います。

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再結成からの今後について ~個人の一方的な考察から~

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  ライブ終了後の記者会見で、

今後の活動についての意気込みを問われると清春は、「夏にZeppツアーを10公演ぐらいやって、その先は決まってません。活動を停止してたつもりはないんですけど、もう次の復活はないかなと思ってます。今やれることをなるべく話し合って、“いいな”と思えばやって、死のうかなと思います」と独特の言い回しで記者たちを笑わせる。

引用記事:https://www.barks.jp/news/?id=1000254035

 と、清春さんは話していました。人時さんも「悔いのない1本1本ができれば」と、同インタビューで話されていました。黒夢を動かすうえで主導権を握る清春さんの意向が、今後の黒夢の活動に影響を及ぼすことは間違いないと思います。

黒夢の新作はあり得る?

 個人的な意見として「現在の黒夢の新作はあり得る」と、思います。現在の彼らが鳴らす「暴力的で攻撃的な音楽」をもう一度、聴いてみたいと言う思い込みからでもあります。

 現時点では、今後の活動としてライブを予定しているのみで、現時点(2025年2月24日)の情報を見る限りでは、ライブのあと「黒夢」名義の新作を作る予定はないと思われます。

 ですが、清春さんの過去の発言から考察すると今後の予定はあてにならないと、個人的には(良い意味で)思います。

 2009年1月に日本武道館にて解散ライブを開催し活動に一旦終止符を打つも、翌2010年1月に再始動を発表しています。復活後には新作も発表しています。

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SADSも解散と復活を繰り返してきた歴史がある

 黒夢の無期限活動停止から数ヵ月後、SADS始動しました。SADSに関しても、紆余曲折ありますが、解散と活動再開を繰り返し、併せて作品も作り上げてきた歴史があります。

 特に、2010年1月29日に、清春のブログでSADSの活動が再開されることが発表された際のサポートメンバーには、2009年の黒夢のラスト・ライブでサポートを務めたK-A-Zギター)、GOドラムス)、清春のサポートメンバーであったクボタケイスケ(ベース)という、ラウドロック界の最強の布陣と言うかたちで復活を遂げています。彼らと共に、その後もSADSは名作を生みだしました。

 2018年に、再度の活動休止をアナウンスしましたが、今回のツアー『清春 debut 30th anniversary year TOUR 天使ノ詩 NEVER END EXTRA』で、黒夢と同時にSADSも再始動を始めています。

 2025年3月19日、 “SADS 1999-2003「SAD ASIAN DEAD STAR」”としてBlu-ray2枚組でリリース。初回限定盤には、CDライブが封入。「アルバム『THE 7 DEADLY SINS』(2010)、『Lesson 2』(2010)、『FALLING』(2018)からセレクトされた全22曲が収録。

さいごに

 と言う訳で、ツアー『清春 debut 30th anniversary year TOUR 天使ノ詩 NEVER END EXTRA』を通して、黒夢のワンマンライブ「CORKSCREW A GO GO! SAINT MY FAKE STAR」後の今後の活動の行方について考察してきました。

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 清春さんはソロとしての魅力も十二分にあり、独創性あふれるパフォーマンスは黒夢やSADSと比べても遜色ありません。

 そんな清春さんのソロスケジュールにふれて最後にしたいと思います。ソロ・デビュー20周年のダブル・アニヴァーサリーを迎えた2024年には、4年ぶり通算11枚目となるニューアルバム『ETERNAL』をリリースしたばかりの「KIYOHARU(清春)」。4月には、ジャズクラブ公演を控えています。

【参考記事サイト:https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/kiyoharu/

 今後も、清春さんの活躍を追いかけていきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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やびっちょさん

【名前】やびっちょさん
【経歴】独立型の居宅介護支援事業所を立ち上げ代表として運営しています。
【資格】主任介護支援専門員・社会福祉士・介護福祉士・住環境コーディネーター2級・産業ケアマネ2級・終活カウンセラー2級
【趣味】読書と音楽鑑賞。年間200冊は読みます。歴史小説や思想哲学、自己啓発本をつまみ食いしています。
※プロフィール画像は娘(6)作

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