理想のケアマネージャーの探し方について

ケアマネジャー
グリーン シンプル 新機能 アップデート ビジネス スマホ note 記事見出し画像 アイキャッチ画像 - 1

こんにちは。今回は、介護サービスを利用するにあたって、より良い理想のケアマネージャーの探し方をご提案できればと思います。

「ケアマネージャーってどうやって探すの?」「ケアマネージャーって選べるの?」と、介護を始めるにあたって、良いケアマネージャーとそうではないケアマネージャーでは介護生活に雲泥の差があらわれます。

やびっちょさん
やびっちょさん

ご自身にあった、ケアマネージャーを選ぶことが介護生活のはじめの一歩とも言えます。

 他のサイトでは少し違った、実体験に基づく内容を元に紹介していきますね。ご紹介が遅れました、ブログ運営をしています。やっびっちょです。独立型の居宅介護支援事業所を運営しています。今回もよろしくお願いします。

この記事はどんな方に読んで欲しいか

  • ケアマネージャーを探しているが探し方が解らない
  • 良いケアマネージャーとはどんな人だろうか?
  • 今のケアマネージャーのままで良いか悩んでいる

そもそもケアマネージャーってどんなお仕事?

「デイサービスを利用したい」や「ヘルパーに来て欲しい」と言った、介護保険サービスを利用するにあたってはケアプランの作成が必要になります。ケアマネージャーは、利用者が必要としている介護サービスが適切に利用できるように公正中立な立場(ココ大事)から支援します。

又、介護サービスは利用者が自立した日常生活が送れるように配慮し、利用者の選択に基づいて保健医療サービスや福祉サービスまでを総合的に判断しマネジメントしていく役割を担っています。次に具体的なケアマネージャーの仕事内容を見ていきます。

ケアマネージャーの仕事とは

  • 介護保険の申請代行や介護に関わる各種の手続き
  • 利用者や家族に対して介護サービスの提案
  • ケアプラン作成
  • 利用者やご家族、介護サービス事業者との連絡調整

他にも様々な業務がありますが上記のことを担います。ケアマネージャーが所属する事業所を「居宅介護支援事業所」と言います。ケアマネージャーが所属する居宅介護支援事業所と契約をすることで介護保険サービスを利用することができます。

結論:ケアマネージャーが所属する居宅介護支援事業所と契約をしないと介護保険サービスが利用できない

ケアマネージャーの探し方

実際にケアマネージャーを探すにはどのようにすれば良いのでしょうか。基本的な探し方から、おすすめまで幅広く解説していきます。

  • 市(区町村)役所でもらえる居宅介護支援事業所一覧表から探す
  • 地域包括支援センターから紹介してもらう
  • ネット検索から探す
  • 医療機関(かかりつけ医)からの紹介
  • 友人、知人からの紹介
  • 希望する介護サービスの併設事業所からの紹介

市(区町村)役所でもらえる居宅介護支援事業所一覧表から探す

介護認定が降りると、お住いの市区町村の自治体(介護保険課)から「居宅介護支援事業所」リスト配布されたりします。事業所名や住所連絡先が載っていますので、自宅から近い居宅介護支援事業所からあたっていく方法があります。ただし、これは運に任せる行為に近く、どのようなケアマネージャーに出会うか解らない状況になります。

地域包括支援センターから紹介してもらう

 次に地域包括支援センターから紹介です。「要支援」で認定が降りると地域包括支援センターが(ケア作成)担当を持つことになります。又、「要支援」の利用者が介護保険の更新に伴い、「要介護」に区分が変更になる場合があります。その際に、「要介護」の利用者の引継ぎを通して居宅介護支援事業所のケアマネージャーと連携を図ることが多々あります。地域包括支援センターなら良いケアマネージャーを紹介してももらえる可能性もあります。

 中には「要支援」でも「要介護」でも担当が可能な居宅介護支援事業所を知っている場合があります。地域包括支援センターへ相談が出来るなら「要支援になったとしても担当してもらえる居宅介護支援事業所を紹介して欲しい」と伝えてみても良いと思います。介護認定の区分が変わる度に、地域包括支援センターから居宅介護支援事業所へ契約を変更するよりも、同じケアマネージャーで担当してもらえるほうがご家族にとっても精神的な負担も軽減でいると思います。

ネット検索から探す

次にネット検索から探す方法です。おすすめは厚生労働省ホームページ「介護事業所・生活関連情報検索(ワムネット)」がおすすめです。画面選択に沿って情報を入力するとお住いの市区町村にある居宅介護支援事業所の情報が一覧できます。「なんだ、市(区町村)役所でもらえる「居宅介護支援事業所リスト」と変わらないじゃないか」と思うかもしれませんが「事業所の概要」から運営状況をレーダーチャートで確認が出来ます。又、在籍する従業員の人数や利用者の人数、同一法人で運営している介護事業所等、細かい情報が確認できます。

医療機関(かかりつけ医)からの紹介

かかりつけ医からの紹介ですが、家族から受診の際に主治医へ直接、ケアマネージャーの紹介をお願いすると同じ医療法人で運営している居宅介護支援事業所へ案内されるケースが多いと思います(主治医も介護保険の制度が解らない場合もあるので断られるケースもあると思います)。もちろん、主治医との連携が取れるという視点から考えて、かかりつけ医を通して紹介してもらうことも大事だと思います。

入院ができる大きな病院だと「地域医療連携室」が設置されています。地域医療連携室の相談員(医療ソーシャルワーカー)を通して紹介してもらえるケースもあります。地域医療連携室の相談員(医療ソーシャルワーカー)は日頃から地域の居宅介護支援事業所とやり取りをしているので、良いケアマネージャーを紹介してもらえる可能性があります。

友人、知人からの紹介

介護にかかわる世代ですと、知人や友人で、実際に介護を経験していると言う方もいらっしゃると思います。その方を通してケアマネージャーを紹介してもらうという方法もあります。介護保険サービスを利用されているなら、実際にケアマネージャーさんとやり取りもされていると思います。コミュニケーションを通して、そのケアマネージャーさんが信頼できるかどうかも友人、知人から情報がもらえると思います。ただ、注意して欲しいのが、介護されている状況は人それぞれです。友人や知人の介護サービスがあなた個人に当てはまるわけでは無いということも頭のかたすみにに留めておいてください。あくまでケアマネージャーの人柄や能力のみに焦点をあててくださいね。

私個人的には一番、「知人や友人からの紹介」をおすすめします。私の周りで人気のあるケアマネージャーは「利用者の家族の紹介からの依頼」が多く、常に担当件数が上限まで抱えていることが多いです(自身から営業もしていないのに依頼が多いので尊敬します)。

希望する介護サービスの併設事業所からの紹介

 「利用したいデイサービスが見つかった」等、先に介護サービスが決まる場合もあります。そのような場合には、そこの介護事業所へケアマネージャーを紹介してもらうと言う方法があります。同じ運営の居宅介護支援事業所のケアマネージャーを紹介されることもありますが「介護サービス事業所と連携がとりやすい」と言うメリットもあります。デメリットも後ほど紹介します。

結論:ケアマネージャーを探すには情報が必要になる。その情報は自分から探しに行ってみよう!

理想のケアマネージャーを探すには

ケアマネージャーを紹介してもらい、初回の面談の日がやってきました。介護者であるあなたとケアマネージャーはこれからコミュニケーションを密に交わしていく関係となります。その中で「理想的なケアマネージャーを選ぶにはどうすればいいのか」話していきたいと思います。

やびっちょさん
やびっちょさん

大事なポイントとして、ケアマネージャー(居宅介護支援事業所)は利用者や家族の希望で交代することができますのでご安心ください。

一番に理解してもらいたいことは「ケアマネージャー(居宅介護支援事業所)は利用者や家族の希望で交代できる」と言うことです。もちろん居宅介護支援事業所と契約した後でも同様です。相性の問題もあると思います、ケアマネージャーと合わないと感じたら交代を検討しても良いと思います(ケアマネージャーに直接、交代が言いにくい場合もあると思います。その場合には介護サービス事業所を通して伝えるという方法もあります)。

ケアマネージャーを選ぶうえでポイントを挙げていきたいと思います。

利用者や家族の話を聴くことができるケアマネージャー

 一番に挙げるなら、利用者や家族の話を聴くことができるケアマネージャーが一番で最大の条件だと私は思います。ここだけの話ですが「人の話をきちんと聴くことができる」ケアマネージャーは意外に少ないと思います。あなたの介護の不安や困りごとを真摯に聴いてくれるだけで、介護に対する負担や不満も和らぐと思います。逆に、緊張してケアマネージャーに何を話すか迷ったり、相談すべきことを忘れたりする場合もあると思います。会話を重ねながら緊張感をやわらげながら本題へ話を繋げていく等コミュニケーションスキルもケアマネージャーには問われます。話を聴くと同時に介護の悩みや相談ごとを聞き出せるスキルも良いケアマネージャーの条件の一つだと思います。

 中には家族の話が終わらないうちに「○○(介護サービス)の利用を希望されているのですね」と、真っ先にサービスの提案をしてくるケアマネージャーもいます(ココだけの話)。又、挨拶をしたかと思えば「まずは契約からお願いします」と、会話のいちばんが契約の話で書類を机の上に並べて契約書の内容の説明から始める…。そんなケアマネージャーも過去にいました。

 利用者や家族の想いに耳を傾けて話しを伺う。必要に応じて質問をしながら、ねぎらいが必要であればその都度、声をかける。そのうえで介護サービスの提案を利用者や家族と一緒に考えていけるケアマネージャーが一番だと思います。経験や知識は後から追いつきます。人の話を聴く力は大事な資質だと思います(あまりに大事なので文章が長くなりました汗)。

   良いケアマネージャーを選ぶポイントとして、そのほかにも・・・

ケアマネージャーの経歴を知る

 ケアマネージャーになるためには、医療や保健、介護や福祉系のいずれかの資格を取得している事が条件です(この資格を「基礎資格」といいます)。担当になるケアマネージャーの基礎資格を知ることで得意分野や専門分野を知ることができます。

利用者さん(女性)
利用者さん(女性)

健康状態に不安を感じているので、「看護師」を基礎資格にもつケアマネージャーが担当だったら心強いね

利用者さん(男性)
利用者さん(男性)

介護に対する相談をしたいので「介護福祉士」を基礎資格にもつケアマネージャーを探してみるかのぅ

やびっちょさん
やびっちょさん

介護保険制度以外にも他の制度等も活用したいのであれば「社会福祉士」基礎資格にもつケアマネージャーに依頼するなど、ケアマネージャーの基礎資格を知ることで得意分野や専門分野も変わってくると思います。

他にも民間資格ですが「福祉住環境コーディネーター」の資格を持っているケアマネージャーなら、住環境や病気に併せた福祉用具の提案に強い、「産業ケアマネ」だと、介護だけでなく介護をしながら仕事をするご家族へのフォローもできるなど、資格からもケアマネージャーの能力が解ります。

ケアマネージャーの知識や経験を確認する

 「知識や経験は追いついてくる」と、先ほど話しました。それでも「知識」や「経験」はあったほうが安心ですよね。質問したことすべてに「…事務所に帰って調べてからお答えします」では、相談も前に進みません。目の前にいるケアマネージャーが、介護保険制度の知識はもちろん、医療や福祉、生活保護法といった他の制度への理解や経験がどれほどあるのか?確認することは難しいと思いますが、わからないことへの質問にしっかりと答えてくれるか?わからなくても調べてくれるか?その姿勢は大事だと思います。又、ケアマネージャーとして一定数の勤務経験があると「主任ケアマネ」と言う資格を持っているケアマネージャーもいます。「主任」と名前が付くだけあって知識も経験がないと取得できない資格になっています。担当されるケアマネージャーに確認してみるのも良いと思います。

フットワークが軽いケアマネージャーか?

 勤務経験がある程度あるケアマネージャーだと、担当している利用者の人数が多い場合があります。その場合、他の利用者への対応や書類に追われてしまい対応が後手、後手になる場合あります。

「前にお願いしたけど、ケアマネージャーが動いてくれない」といったケースが苦情として一番多いケースになります。件数を抱えて忙しいケアマネージャーがほとんどだと思いますが、お願いしたことに素早く対応してくれるか?が、ケアマネージャーを選ぶポイントの一つになります。

利用者さん(男性)
利用者さん(男性)

デイサービスが合わないので事業所を変えて欲しいと、ケアマネージャーに依頼したがぜんぜん動いてくれないんじゃ

 以前、ケアマネージャー変更の依頼があり、訪問したところ「デイサービスが合わないので事業所を変えて欲しいと、ケアマネージャーに依頼したが動いてくれない」と言うケースがありました。色々、話を聴いてみたところ「デイサービス併設事業所のケアマネージャーだったため、事業所(デイサービス)変更を嫌がったので、契約をお断りしました。」と理由を話されるご家族もいました。

やびっちょさん
やびっちょさん

あくまでケアマネージャーは「公正中立」な立場から支援しなければいけません。しがらみで動けなくなる…あってはならないことですね。

結論:人生いろいろ、ケアマネージャーもいろいろ

利用者さん(女性)
利用者さん(女性)

理想のケアマネージャーを探すには、①私たち利用者の話を聞いてくれるケアマネ②ケアマネージャーの経歴や経験を知ること③フットワークが軽いケアマネか?3つを確認すれば良いんだね

さいごに

 と言う訳で、良いケアマネージャーを探すにはというテーマで書いてきました。さいごになりますが、ケアマネージャーとしての立場からお話しさせて頂きます。

 どのケアマネージャーも、利用者のために走ってくれる方ばかりだと思います。10年以上、ケアマネージャーして現場を経験している私ですが…毎回、訪問のときは緊張します。毎日、反省と落胆の繰り返しです。「頼まれごとは試されごと」だと思い、利用者やご家族、事業所からの依頼があると「試されている」気持ちで、全力で頑張る分、精神的にも肉体的にも疲れます。先ほどは「人の話を聴くことが出来るケアマネージャーが理想」と上から目線的に話しました。私も振り返ると、人の話を聴くという行為はとても疲れます。楽しい話や良い出来事ばかりなら喜んでお話をうがいますが、現実は、介護は、甘いものではありません。疲労のピークでも笑顔で対応できれば良いのですが、電話口では明るい声で話していても、目が笑っていないと注意(心配)されたこともあります。

やびっちょさん
やびっちょさん

ケアマネージャーも人間です。性格も相性も合わないこともあると思います。初回の面談だけでケアマネージャーのすべてが解るとは限りません。長い目(そして優しい目)で、ケアマネージャーとお付き合いいただければ幸いです。

さいごまでお読みいただきありがとうございました。又、次の記事でよろしくお願いします。

【関連記事】ケアマネージャーが思う介護をするうえで家族の役割3つ

やびっちょさん

【名前】やびっちょさん
【経歴】独立型の居宅介護支援事業所を立ち上げ代表として運営しています。
【資格】主任介護支援専門員・社会福祉士・介護福祉士・住環境コーディネーター2級・産業ケアマネ2級・終活カウンセラー2級
【趣味】読書と音楽鑑賞。年間200冊は読みます。歴史小説や思想哲学、自己啓発本をつまみ食いしています。
※プロフィール画像は娘(6)作

やびっちょさんをフォローする
ケアマネジャー介護保険
やびっちょさんをフォローする
タイトルとURLをコピーしました