こんにちは、やびっちょです。ブログをお読みいただきありがとうございます。
沖縄県で独立型の居宅介護支援事業所(ケアマネージャーが働く事務所)を運営しながら、ケアマネージャーとしても勤務しています。
ところで…
「介護が始まるけれど、家族として何をしたら良いのかわからない」
と、悩むことはありませんか?
この前、親の介護保険の申請をしました。介護保険証が届きましたが、どうしたら良いのかわかりません。
介護をするうえで家族の役割はとても重要です。今回は、そんな方に向けて、「介護を成功させるための家族の役割」について記事を書きました。
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この記事を読んでわかること
- 介護をするうえで家族の役割についてわかる
- ケアマネージャーとの連携のしかたがわかる
実際に私もケアマネージャーとして働いていて、家族(キーパーソン)との連携の取り方しだいでケアの質も変わってくると実感しています。
本記事で紹介する内容を読めば、「これから介護を始める」という方でも、家族の役割としての理解が深まります。
介護をするうえで家族の役割がなぜ重要なのか
今回、この記事で紹介する家族(キーパーソン)の定義を利用者本人からみて、子どもである、息子(娘)という内容で書きすすめてみたいと思います。
子どもはまだ小さいです。親の介護もしてあげたいのですが、どうしたら良いのかわかりません。
いきなり、親の介護が必要だと言われても困るよ!できれば施設か病院に入院できませんか?
介護をするうえで、家族の役割がなぜ重要なのか?と言うところから解説していきます。介護における知識や、介護への負担を軽減する上で、家族の役割は多岐にわたります。ここでは、家族の役割を大きく3つに分けて解説します。
- 情緒的なサポート
- 医療面のサポート
- 契約、金銭管理のサポート
情緒的なサポートが大事
生活援助に身体介護、外出支援のサポートに対して、訪問介護やデイサービスなど専門的な介護者によるケアを行います。ですが、利用者に対して話し相手になったり、心の支えになるといった精神的なサポートには限界があります。情緒的な面においては家族のサポートが必要になります。
不安なときや、寂しいときに子供たちの電話や顔を見せに来てくれるのはありがたいねぇ~
医療面のサポートについて
病院への通院付き添いや主治医と治療についての相談。お薬の管理や検査時の対応など、歳をとると一人では対応が難しくなります。日々の状態観察も含めて利用者の健康管理をサポートする上で家族の協力が必要になります。
よく聞かれる質問で「病院受診の付き添いを介護保険で利用したい」と、問い合わせを受けますが、介護保険で病院からの送迎や院内の付き添いまですべてを対応してくれるサービスはありません。
契約・金銭管理などの社会的サポートについて
施設への入居や介護事業所との契約や利用料の支払い。また、入院の際の手続きや準備など、利用者を法的に守る意味からも契約や身元保証人として家族のサポートが必要になります。
子供たちが近くにいないので、民間の身元保証人サービスに問い合わせたら高額な値段を請求されて困りました。子供たちが近くにいてくれたらこんな心配はしなくても良いのにのぅ
※POINT:病院受診の付き添いサポートや身元保証人サポートに関しては、自治体の独自のサービスや、自費対応(介護保険外サービス)を実施している地域もあります。お住いの地域包括支援センターへ一度ご確認ください。
ケアマネージャーとの連携について
家族が介護をするうえで、利用者だけでなく家族の介護負担軽減を図る上ではケアマネージャーとの円滑なコミュニケーションは不可欠です。
ここでは、ケアマネージャーとのコミュニケーションの取り方について解説していきますね
- 定期的にケアマネージャーとコミュニケーションを図ろう
- 役割分担の明確化
- 感情的なサポート
定期的にケアマネージャーとコミュニケーションを図ろう
ケアマネージャーはケアプランを作成するにあたって利用者や家族と一緒にケアプランを策定していきます。家族は、利用者が伝えきれない思いや日常の詳細な情報を、ケアマネージャーに伝えることで計画づくりに一緒に参加していく役割があります。
ケアプランってケアマネージャーが立てると思っていました。家族の要望を伝えても良いのですね。
足腰が弱っていたので、リハビリを頑張りたいと思っていました。私の要望を聞いてくれて助かりました。
介護サービスが始まると、定期的にケアマネージャーとの面談が始まります。専門用語でモニタリングと言います。利用者や家族が定期的にケアマネージャーと顔をあわせることで信頼関係づくりと正確な状況を把握する機会にもなります。
※POINT:ご家族は、ケアマネージャーへ利用者の日々の状態や日常の変化を伝えましょう。介護サービス事業所や病院などの連携のかなめであるケアマネージャーに情報を提供することで各事業所との連携が図れます。そのことで、より良いサービスの提案や、質の高いケアが提供されます。
役割分担の明確化
家族が介護をするにあたってどのような役割を担うかを明確にすることは大切なプロセスです。今まで何気なく行っていたことも重要な役割だったりすることもあります。
例えば・・・
仕事帰りに自宅によって両親の顔を見に行っているんだけど、こんなことも家族の役割になるのかなぁ?
もちろん!大切な役目です。利用者の立場からすると、精神的な支柱になっていたりすることもあります。ご自身の役割の明確化と責任を理解することが重要です。
※POINT:ケアマネージャーは家族に対して専門的なアドバイスやサポートを提供する役割があります。わからないことは積極的にケアマネージャーに質問することで信頼関係が構築されます。遠慮なく質問してくださいね!
感情的なサポート
介護は家族にとって、大きなストレスや負担になることが多いです。ストレスや負担をケアマネージャー話すことで感情的なサポートをしてもらうことも大事な作業です。例え、介護負担を軽減できる介護サービスやサポートが無かったとしても、誰かに話を聞いてもらうだけでストレスや負担は軽減できることが多いです。
ケアマネージャーさんには、誰にも言えない愚痴なんかも聞いてくれるので、ついつい話し込んじゃいました。
※POINT:家族が介護をするうえで、ケアマネージャーとの円滑なコミュニケーションは不可欠です。気軽に相談できる関係性を作れることが介護へのストレスや負担軽減になると言えます。
さいごに
介護をするうえで家族の役割について話してきました。家族がケアマネージャーとのコミュニケーションを上手く取ることで介護も変わってくると説明しました。ケアマネージャーは、利用者はもちろん介護をされるご家族の味方です。信頼関係を築くことで少しでもより良い介護が出来ることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。