
「移住先として沖縄を考えています」というかたや、「今度、ビジネスで沖縄に拠点を持つことになった」など、観光だけではなく、移住やビジネスで沖縄へ拠点を移されるかたも増えています。
沖縄といえば、美しい海やゆったりとした時間が流れる観光地として知られていますが、実はその背景には独自の歴史・文化・価値観が深く息づいています。
旅行や移住、ビジネスで沖縄と関わるなら、表面的な情報だけではなく、沖縄の本質を知ることが大切です。本記事では、沖縄の文化・歴史・生活・ことば・食などを深く学べるおすすめ書籍をジャンル別にご紹介します。読書を通じて、沖縄の本質と魅力を新たな視点から発見してみませんか?
この記事を読んで読んで欲しい人もしくは読んでわかること
この記事は、沖縄について書かれた書籍を紹介する構成内容となっています。沖縄の文化や社会・歴史・政治まで様々なジャンルの本にふれることで多角的に『沖縄移住のリアル』がわかります。
- 沖縄を知ると同時に楽しい読書体験ができます
- 旅行だけでは知ることのできない沖縄のリアルがわかります
- 沖縄でビジネスや生活をするうえで基本的な知識がわかります

沖縄生まれの沖縄育ちの私が、実際に読んだ本の中からおすすめを紹介します
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沖縄を理解するための読んでおきたいおすすめ本10選
観光地として根強い人気を誇る沖縄。リゾート地のイメージが先行しがちです。ですが、実際に訪れたり移住したりすると、本土との文化や価値観の違いに驚くことも少なくありません。
近年では、沖縄への移住者やビジネス進出も増え、地域とのより良い関係を築くためには「沖縄を深く知ること」が欠かせなくなっています。そんな今こそ、沖縄にまつわる本を手に取るべきタイミングです。歴史や風習、言葉や食文化など、沖縄を多面的に知ることで、旅行も暮らしも人間関係も、より豊かに広がっていくはずです。
1冊目:『沖縄ルール~知っておくとビジネスも人間関係もうまくいく!~』
一冊目に取り上げる本として、伊波貢著、『沖縄ルール~知っておくとビジネスも人間関係もうまくいく!~』を紹介します。この本を一言でいうと「沖縄ルールを理解することで快適な生活を送ることができる取り扱い説明書」だと言えます。
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沖縄へ移住・転勤してこられるかたの中には、沖縄社会にスムーズに溶け込むかたもいれば「だから沖縄の人はダメだ!」を悪感情を持って帰ってしまうかたもいます。せっかく沖縄とご縁があり、生活を営むなら「沖縄ルール」を理解してみませんか?
敵を知り己を知れば~ではありませんが、沖縄を知ることで価値観の違いを理解することができます。沖縄という土地の価値観を理解できたならアナタの人間力も上がること間違いなしです。
著書名:沖縄ルール 知っておくとビジネスも人間関係もうまくいく!
著者名(出版社):伊波貢(あさ出版)
出版年:2024年8月(初版)
対象読者(初心者/一般教養層/移住者):沖縄に興味がある人から、実際に移住されているかた。知識として知っておきたいという一般教養層のかたにも、「沖縄の最大公約数」としての文化と生活が理解できる内容となっています。時折、沖縄の方言がまじることもご愛敬。
特徴・おすすめポイント5点中:(☆☆☆☆)
本書は、北海道出身の東京在住で、沖縄に転勤になった「田中くん」と、地元沖縄で経営コンサルティングを営む「伊波貢」さんが対話形式で沖縄の文化や生活について理解していく内容になっています。沖縄に来て一番にぶつかる「ナイチャー」という概念から話は始まります。
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2冊目:『新書 沖縄読本』
二冊目に取り上げる本は、下川裕治・仲村清司、著・編『新書 沖縄読本』です。この本を一言でいうと「いやしの島でもない、楽園でもない、問題の山積した南の島を書いた本」だと言えます。
1冊目の本「沖縄ルール」が入門編だとするなら『新書 沖縄読本』は、より深く沖縄の実際(リアル)に踏み込んだ実践編とも言えます。
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2000年代、映画「ナビィの恋」や、NHK朝の連続ドラマ「ちゅらさん」をきっかけに沖縄ブームが盛り上がりました。書籍『沖縄オバァ烈伝』は、県内はおろか全国区で取り上げられるほどのベストセラーになりました。
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結果、ブームのあおりを受けて、本土から沖縄への観光客が増加しました。また、観光だけでなく移住へと発展してきました。昨日まで観光客だった人たちが隣人になったことで生活習慣の違いからストレスも溜まります。
『新書 沖縄読本』は、2011年年当時に書かれた本なので「オーバーツーリズム」や「観光公害」という言葉はありませんでしたが、観光客がもたらす恩恵と弊害を、地元沖縄の人はいち早く知っていました。著書の一人、下川さんは葛藤という言葉と共にこの本を書かれています。
著書名:新書 沖縄読本
著者名(出版社):下川裕治・仲村清司、著・編(講談社現代新書)
出版年:2011年(初版)
対象読者(初心者/一般教養層/移住者):2000年代沖縄ブーム以降(近年、世界的観光ブームが再燃しているが)の現状を書かれた一冊。沖縄の本音と下心を余すことなく書かれたフィールドーワークとして沖縄県民が読んでも勉強になります。
特徴・おすすめポイント5点中:(☆☆☆☆)
全国最下位の県民所得という現状や、経済振興策と基地負担と言ったアメとムチ政策など、自立心を失い、欲の暴走を招く結果になった沖縄の政治経済への言及。ユタや祖先崇拝と言った宗教観から、沖縄の夜の街の裏側を描くなど、様々な沖縄の姿を書いた一冊だと言えます。
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3冊目:『街道をゆく 6 沖縄・先島への道』
三冊目に取り上げる本は、司馬遼太郎著、『街道をゆく 6 沖縄・先島への道』です。尊敬する司馬遼太郎先生の著書を一言でいうと「アメリカ復帰後の沖縄の実態を生々しくとらえた見聞記」と言えます。
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本書は、復帰後まもない1974年に書かれた本で、今の沖縄社会とは比べ物にならないほどの原風景を記している(私も1979年生まれなので新鮮な思いで読んだ)。歴史を縦横無尽に語る「司馬史観」も健在で司馬遼太郎氏の軍体験も交えて「軍隊は住民を守るものではない」と明言するあたりは、今の沖縄の平和教育では理解できないだとうと思った。
那覇から南に移動する中で糸満についての小話も面白い。「糸満は、イーストマンという漂流英国人の子孫だという説があると」ガイドの方から話を聞く。もちろんそんな資料なんて残っていないが、県民の中では今でも有名(?)な都市伝説の一つだ。
糸満の男性は、背が高く鼻も高いため、外国人の風貌をしている人も少なからずいる。糸満という地が、農業では無く漁業で生計を立てている地域でもあり、他とは文化が違うことも原因があると思われる。糸満市は今でも旧暦で行事をおこなう稀有な地でもある。
本書を読むことで、司馬さんがみた沖縄を代理経験できる喜びをかみしめながら読んだことを思い出します。ぜひ、手に取って、沖縄の古き良き民俗文化にふれてみることをお勧めします。
著書名:街道をゆく 6 沖縄・先島への道
著者名(出版社):司馬遼太郎(朝日文庫)
出版年:2008年新装版(初版)
対象読者(初心者/一般教養層/移住者):教養としての「沖縄の文化と歴史」にふれることが出来る一冊。実際に住んでみて感じた視点と照らし合わせて本書を読むと沖縄の奥深さが解る内容となっています。
特徴・おすすめポイント5点中:(☆☆☆☆☆)
薩摩藩の侵略や明治国家による琉球処分、そいてアメリカ統治からの本土復帰。「日本における近代国家とは何か?」を考えさせられる内容になっています。沖縄本島だけではなく、石垣、竹富、与那国の離島(先島諸島)へ足を伸ばす旅路も楽しめます。
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4冊目:『新ゴーマニズム宣言SPECIAL沖縄論』
四冊目に取り上げる本として、小林よしのり著、『新ゴーマニズム宣言SPECIAL沖縄論』を紹介します。この本を一言でいうと「漫画というサブカルチャーだからこそ表現できる、語られることの無かった沖縄を描いた本」だと言えます。
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発売後、沖縄では空前のベストセラーになった『新ゴーマニズム宣言SPECIAL沖縄論』、これまでの沖縄本と一味違う「沖縄の近代と現代が描かれた」大著だと言えます。佐藤優氏の沖縄論と比較されますが、小林よしのりの沖縄論も「日本という文明の固有性の核が実は沖縄にあるということは、本土に対して誇るべき真実である」と語っている。
本書の中で、沖縄が生んだ稀代の政治家「瀬長亀次郎」を取り上げてくれたことに対しても感謝したい。県民でさえ、瀬長氏の功績は忘れられようとしている。沖縄の子ども達にも読んで欲しい一冊です。
著書名:新ゴーマニズム宣言SPECIAL沖縄論
著者名(出版社):小林よしのり(小学館)
出版年:2005年7月(初版)
対象読者(初心者/一般教養層/移住者):沖縄県民(私のこと)でさえ知らなかった、沖縄の歴史や文化・政治的な立ち位置などを漫画という形式でわかりやすく書かれている稀有な本です。少しでも、沖縄に興味があるかたならどなたでもおすすめできる内容となっています。
特徴・おすすめポイント5点中:(☆☆☆☆☆)
おすすめ度として、☆5つ挙げているが「沖縄戦」に対する考察が無いのが残念。もちろん、400ページを超す大著で、小林よしのりさんも「沖縄戦」に言及できなかったことを詫びているが、いつか「沖縄論」の二冊目として「沖縄戦争論」も、いつか書いて欲しいと思っています。初版から20年を経過しても色あせない内容となっています。
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5冊目:『沖縄・久米島から日本国家を読み解く』
五冊目に取り上げる本は、小林よしのりさんとも論壇で火花を散らした、佐藤優著、『沖縄・久米島から日本国家を読み解く』を紹介します。ベストセラー『国家の罠』や『自壊する帝国』など国家論を書かせたら右にでるものはいないと言うなか、『国家の罠』『自壊する帝国』の補完としての役割をしめる一冊となっています。
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母の故郷である「久米島」を中心に歴史をとらえるという作業が面白い試みだと思いました。久米島は、沖縄本島から離れた離島であり、地理的にも文化的にも「周縁」に位置します。
佐藤優氏は、この「周縁」こそが、日本の本質を照らし出す鏡であると主張します。「国家」と「社会」を対立概念とみなし、沖縄の歴史から久米島を訪ねることにより、周縁かrら国家を克服(止揚)しようとする可能性を提案している。
著書名:沖縄・久米島から日本国家を読み解く
著者名(出版社):佐藤優(小学館)
出版年:2009年(初版)
対象読者(初心者/一般教養層/移住者):国家論というジャンルからも敷居の高さを感じるかたもいるかもしれませんが、読みやすい文体で「国家」や「社会」といった概念をわかりやすく考察されており、知的興奮を味わえる内容となっています。
特徴・おすすめポイント5点中:(☆☆☆)
佐藤優氏が描く沖縄論として、とても読みごたえがある内容となっています。ただ、久米島という視点や沖縄という視点に縛られ過ぎてる嫌いもあると思うます。彼独自の視点として、素直に読み進めれば違った角度からの沖縄が読み取れると思います。
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6冊目:『神に追われて沖縄の憑依民俗学』
次に取り上げる本は、少し毛並みの違った内容となっています。谷川健一著、『神に追われて沖縄の憑依民俗学』を紹介します。この本を一言でいうと「沖縄の見えざる真実をとらえた異色の民俗学」と呼べる本だと言えます。
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「神ダーリ」は、奄美や沖縄で日常に使われている言葉です。聞きなれない言葉だと思いますが、巫病と称すべきものとされているそうです。巫病にかかったとき、体がだるくなりあくびを連発することから、ダーリは「だるい」に由来することであるといわれています。
「神ダーリ」は神によって試される試練と言われています。その試練を乗り切らなければ、一人前の巫女になることも健全な心身を取り戻すことも出来ないとされています。「神ダーリ」の最中には、さまざまな誘惑が襲います。一見、神の声として聞こえてくるものが、実は邪神(沖縄方言で「まじむん」と言います)の声だったりすることがよくあるそうです。
その声に耳を傾け、神(邪神)声どうりに行動すれば、たちまちのうちに袋小路に付き合たり、恐ろしい狂者の運命が待ち構えています。この本は、実録で「神ダーリ」に憑かれた一人の女性を描いた内容となっています。
著書名:神に追われて沖縄の憑依民俗学
著者名(出版社):谷川健一(河出文庫)
出版年:2023年1月(初版)
対象読者(初心者/一般教養層/移住者):神や祖先の霊、ユタや拝所(うがんじゅ)と言った、沖縄のもう一つの文化をとらえた民俗学として読みごたえがある内容になっています。「ちょっと、ソッチ系は苦手」というかたに無理をして勧められないで、この本を読まれるときはご自身の判断でお願いします。
特徴・おすすめポイント5点中:(☆☆☆)
本書の主人公、根間カナは、突然、神が宿ります。そして、神の苛烈な試練「神ダーリ」に逆らい逃げようとしても無駄な抵抗だと知ります。地獄の苦しみに病院も寺も教会も意味を成しません。彼女は、神の試練「神ダーリ」を乗り越えることができるのか?異色のノンフィクション作品となっています。
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7冊目:『ボクとおば~のフシギな話』
七冊目に取り上げる本は、杉作著、ヤースー原著、『ボクとおば~のフシギな話』の1巻を取り上げます。この本を一言でいうと「ユタの祖母を持つ、芸人であり怪談師でもある「ヤースー」の多感な霊感少年時代を描いた本」だと言えます。
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沖縄の霊能者・ユタである「おば~」と視える孫「ヤースー」の毎日を漫画形式で描いた内容となっています。沖縄では、病気やトラブルなどの困りごとがあるとユタに相談するか?医者に相談するか?と言われるくらい日常に「ユタ(霊能力者)」が存在します。「医者半分、ユタ半分」という言葉もあるくらい、沖縄には「あの世」と「この世」が混在しているとも言えます(別の説として、ユタの話も医者の話も半分くらいに聞いておけ、全て信じるなという説もあります)。
YouTubeでも、怪談師として活躍する「トクモリザウルス」さんの幼少期を漫画化した内容として、気になるかたは、一度手に取ってみてはいかがでしょうか?
【トクモリザウルスのYouTubeチャンネルを観るなら:【不思議】せいじさんが持つ特殊能力~昔っから出来たある事~】
著書名:ボクとおば~のフシギな話
著者名(出版社):杉作著、ヤースー原著(ボーダーコミックス)
出版年:
対象読者(初心者/一般教養層/移住者):気軽に漫画を楽しみながら読み進めるだけで「沖縄のもう一つの文化と風習が学べる内容となっています。
特徴・おすすめポイント5点中:(☆☆☆)
ジャンルが怪談モノなので、読まれるときにはご自身の判断でお願いします。
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8冊目:『沖縄ノート』
八冊目に取り上げる本は、沖縄本と言えば必ずタイトルが上がります。大江健三郎著、『沖縄ノート』を紹介します。この本を一言でいうと「沖縄戦や米軍統治という過酷な体験を通して『沖縄の心』を実体化しようと試みた名著」だと言えます。
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よくも悪くも「沖縄とは何か?」と言われれば、この本が紹介されることが多いです。この本の影響力は強く、読む人を虜(とりこ)にする力をこの本は持っています。「沖縄とは、戦跡と米軍基地の島、涙の島」というイメージをあえて受け入れたうえで他の本を読み進めてみるのも良いと思います。
沖縄を通じて「命の大事さ」と「国家」を考えたときに『沖縄ノート』は避けて通れない本だと言えます。私も20代にこの本を読みましたが、いつかまた『沖縄ノート』を読みかえす日がくると思います。
著書名:沖縄ノート
著者名(出版社):大江健三郎(岩波新書)
出版年:1970年9月(初版)
対象読者(初心者/一般教養層/移住者):沖縄(沖縄学)に興味をもつ教養層におススメ。
特徴・おすすめポイント5点中:(☆☆☆)
本自体は、新書サイズという形態をとっており、読みやすさでは申し分ないと思います。ただ、この本が担ってきた歴史的意義を感じながら読めたなら、素晴らしい読書体験になると思います。
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9冊目:『料理沖縄物語』
九冊目に取り上げる本は、古波蔵好著、『料理沖縄物語』を紹介します。この本を一言でいうと「料理を通し沖縄の味覚と培った沖縄の心がわかる本」だと言えます。
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冬至の日には、冬至(とぅんじー)じゅうしぃ(雑炊)を食べ、正月に欠かせないなっと味噌、三月三日の女たちの祭りの重箱、折り目の日に食べる、そうき汁、お墓の前で重箱を広げ宴会する清明(しーみー)祭。そして祝いの席を彩る揚げ物(あんだぎい)、一汁・白飯で肉親の野辺送り・・・戦前の沖縄・首里に生まれた著者が語る、古き良き琉球の料理にふれることが出来ると思います。
著書名:料理沖縄物語
著者名(出版社):古波蔵好(講談社文庫)
出版年:2022年5月(初版)
対象読者(初心者/一般教養層/移住者):地元料理を自分で作る機会も少なくなりレシピを知らないかたも多いと思います。この本にふれることで、古き良き沖縄の料理を知ることができる良い機会になると思います。
特徴・おすすめポイント5点中:(☆☆☆☆)
沖縄料理は、人によって好き嫌いが激しいジャンルだと思います。ですが、著書の想い出と共に書かれた料理エッセイを読むことで沖縄料理に対する認識も改まると思います。惜しくも著者は2001年にご逝去されていますが、言語化して後輩の私たちに知恵を残してくれたことに感謝です。
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10冊目:『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』
最後に取り上げる本は、樋口耕太郎著、『沖縄から貧困がなくならない本当の理由』を紹介します。この本を一言でいうと「沖縄の貧困の根本原因について向き合あった本」だと言えます。
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2012年以降、圧倒的な好景気に沸いた沖縄。観光客は年間1000万人を超えて、コロナ禍が落ち着いた今もインバウンド効果は絶大。高速道路や街の再開発にマンション建設ラッシュで建設業も好調な沖縄。
だが、沖縄の県民所得は全国最下位で賃金は最低水準、貧困率は全国平均の二倍。沖縄は日本でも突出した貧困社会である。本書は、沖縄の光と影をとらえた一冊だと言えます。
沖縄大学、人文学部 国際コミュニケーション学科で教鞭をとる樋口さんだからこそ、教育の現場を通して見えた沖縄の若者の姿や現状が書かれていて興味深い内容となっています。沖縄の社会問題を言語化した「貧困の根本原因とは何か?」ぜひ手に取ってお読みください。
著書名:沖縄から貧困がなくならない本当の理由
著者名(出版社):樋口耕太郎(光文社新書)
出版年:2020年6月(初版)
対象読者(初心者/一般教養層/移住者):テレビやニュースからは見ることのできない沖縄の裏側をとらえた一冊。社会問題に興味がある方なら、より楽しんで読んでもらえる内容となっています。
特徴・おすすめポイント5点中:(☆☆☆☆)
本心をいえば、私がさまざまな本を読む理由は「なぜ?沖縄から貧困がなくならないのか?」という疑問に集約されます。この本は、その疑問に正面から答えてくれています。ただ、その回答に関しては、疑問符がいくつも浮かぶのが本音です。もっと真相は深く重たいものだと感じました。
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さいごに(まとめとして)
沖縄の文化・歴史・生活・ことば・食などを深く学べるおすすめ書籍をジャンル別にご紹介してきました。旅行や移住、ビジネスで沖縄と関わるなら、表面的な情報だけではなく、沖縄の本質を知ることが大切です。本記事で取り上げた本が沖縄を理解するその一端となれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。また、次の記事もよろしくお願いいたします。
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