日頃、学校の勉強をしていて「勉強は役にたたない」と、思うことはありませんか。人生は勉強によって楽しく、充実したものになります。「社会にでたら使うこともないのに勉強をする意味がない」と思うあなたに、今回は「西岡壱誠著/読んだら勉強したくなる東大生の学び方」を紹介します。
この本を読めばこんなことがわかります。
- なぜ「国語」を学ぶのか?その理由がわかります
- あなたの世界が広がります
- 受験のための勉強から生きるための学びへ考え方が変わります
本記事で紹介する内容を読めば、勉強嫌いな方でも、「国語を学ぶ意味」への理解が深まります。
なぜなら、実際に私も不登校をしていた時期もあり勉強に背を向けていた頃もありました。ですが、高校時代に国語の教師から「勉強する意味」を教えてもらい大学への進学が出来ました。卒業から20年以上たった今でも、学ぶことを続けています。
《プロモーション:本ページはアフィリエイト広告を利用しています》
著書の西岡壱誠さんのプロフィールについて
西岡壱誠(にしおか いっせい)は、1996年3月13日生まれの日本の著作家です。東京都府中市出身で、出生地は北海道札幌市です。彼は東京大学経済学部に在学中であり、現役東大生作家としても活動しています。
東京大学進学後は、家庭教師としても活動するほか、「現役東大生作家」として多数の著作を執筆しています。特に、自身の読書法をまとめた『東大読書』はシリーズ累計45万部を売り上げるベストセラーとなりました。また、東京大学では書評誌「ひろば」の編集長を務めています。
その他にも
さらには、テレビにも活動の場を広げており、日本テレビ「スッキリ」への出演や、2021年TBS日曜劇場「ドラゴン2」の監修を努めます。フジテレビ「土曜プレミアム・さんまの東大方程式」への出演など様々な活躍をされています。
YouTubeチャンネル「スマホ学園」を開設し、2020年6月に自身が代表取締役社長を務める株式会社カルペ・ディエムを設立しました。
彼の著書には、『超カンタンなのにあっという間に覚えられる! 現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術』や『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書』などがあります。
【西岡壱誠さんYouTubeチャンネル:「スマホ学園」 – YouTube】
《プロモーション:本ページはアフィリエイト広告を利用しています》
なぜ「国語」を学ぶのか?
結論、「なぜ国語を学ぶのか?」と言われれば「あなたのみえる世界を正確にとらえることができるから」と、言えます。
普段、日本語を日常に話していると「国語なんて、普段から会話で話しているし理解しているよ。漢字なんてスマホがあればすぐに調べられるし学ぶ必要なんてないじゃないか」などと思うかもしれません。
本著「読んだら勉強したくなる東大生の学び方」では国語を学ぶ意味を「人間社会で生きていくなら『国語』が土台」だと説明します。
例えばビジネスパーソンは上司や取引先の言うことを聞いて「そうなんですね、○○なんですね」と、相手の言葉を言い換えて理解を示した方がいいと言われています。ただ、「なるほど」とだけ言っていると「お前、本当にわかってんのか?」「話を合わせているだけなんじゃないの?」と怒られてしまうわけです。
引用:「西岡壱誠著/読んだら勉強したくなる東大生の学び方」14ページより
そこで、必要になるスキルが「語彙力(ボキャブラリー)」だと言います。語彙力とは、言葉の知識や運用能力のことを指します。具体的には、語彙(単語やフレーズ)を多く知り、それらを適切に使いこなす力です。
語彙力が高いと、さまざまな状況や相手に応じた表現ができ、コミュニケーションが円滑に進みます。相手が言った話を言い換えて聞き返したり、具体的な事例を出して確認するなどコミュニケーション能力が問われます。
また、文章を書く技術や読み解く読解力なども、社会にでると必要な技術になります。文章を理解したり、自分の考えを明確に伝えることが容易になります。語彙力は、学習や読書などを通じて継続的に向上させることができます。
そこで、今、国語を学ぶべき3つの理由を上げていきます。
国語を学ぶ理由その①:事実と意見の違いを見分ける「解釈力」が身につく
現在、YouTubeで活躍される、ひろゆき氏は「それってあなたの感想ですよね?」で数々の専門家やコメンテーターを論破してきました。痛快に論破していく彼の姿に「それってあなたの感想ですよね?」とマネをする子ども達も増えて、一時は問題にもなりました。
大人の中でも「事実」と「意見」を混同して発言してしまう人は多いと思います。質問に対して「事実を求められている」事柄に対して「自分の意見を混同させてしまう」ことで「それってあなたの感想ですよね?」と、論破される構造が出来てしまいます。
西岡壱誠さんは「事実と意見を分けて考える科目」が国語を学ぶ意味だと説明します。例題として「太郎はからかわれたように感じて、一郎を殴ってしまった」を取り上げます。
事実:太郎くんは一郎を殴った
太郎くんは、一郎くんから、からかわれたと感じた
意見(太郎くんの意見):一郎くんは、太郎くんのことをからかった
引用:「西岡壱誠著/読んだら勉強したくなる東大生の学び方」45~46ページより
一郎くんは太郎くんのことをからかったかどうかは、からかわれたと感じた太郎くん本人の解釈であって実際はわからない。あくまで、太郎くんの意見なのです。ですが、太郎くんは一郎くんからからかわれたと感じたことは事実なわけです。
例題のような短い文章でも、事実と意見を分けて考える難しさが理解できればと思います。
※POINT:発言の中で「事実」と「意見」をまぜて考えると「感想」になってしまうので注意が必要。事実を訴えたつもりが「それってあなたの感想ですよね?」と論破される危険性も…
《プロモーション:本ページはアフィリエイト広告を利用しています》
国語を学ぶ理由その②:陰謀論にはまならいためにも
学ぶ理由その①で「解釈力」についてふれました。その解釈力も間違った方向に「国語」を使ってしまうと、ネットや言論ではびこる陰謀論にはまってしまう可能性があります。
※POINT:人はなぜ陰謀論にはまるのか?Microsoft Copilotのチャットで得た情報によると…
陰謀論が流行る理由は複雑ですが、いくつかの主要な要因があります。まず、人々は不確実な状況や複雑な問題に対する簡単な説明を求めるため、陰謀論に引き寄せられます。次に、ソーシャルメディアやインターネット上での情報の急速な拡散が、陰謀論の広がりを助長します。また、陰謀論を信じることで、自分が特別な情報を持っていると感じることができるため、一部の人々にとって魅力的です。
引用:Copilotより
「○○(結果)なのは○○(原因)のせいだ!」と言うフレーズが、SNSを中心にネット界隈でさまざまなトピックが飛び交っています。原因(因)が結果(果)を生じさせるという概念を「因果関係」と、言います。
陰謀論の課題は「因果関係に対する根拠が不確実であること」に加えて「陰謀論を信じることで、自分が特別な情報を持っていると感じることができる」ため、一部の人々にとって魅力的な情報源になっていることです。
※POINT:「信じるか信じないかはあなた次第」という無責任な根拠に信頼を置いてしまう弊害が陰謀論の怖いところであることを理解する。
《プロモーション:本ページはアフィリエイト広告を利用しています》
国語を学ぶ理由その③:相手の気持ちを正確にくみ取れる
国語を学ぶ理由、最後の3つ目は「相手の気持ちを正確にくみ取る能力が向上する」と、説明します。lineなどの文章のやり取りの中で「私はあなたのことを〇〇と思います」と、書かれる場合と「私はあなたのことを〇〇と想います」では、どちらが「好意を寄せていると感じるでしょうか?」
※POINT:「思い」の意味
「思い」は「考え」「気持ち」という意味。とくに、「思惑」「思考」のような漢字に使われていることからわかるように「頭のなかで作り出した論理的な考え」に使われます。
例文1:私の思いとしては、当サービスを海外に進出させたいです。
例文2:御社への思いは誰よりも強いと自負しております。
※POINT:「想い」の意味
「想い」の意味も「気持ち」です。しかし、「思い」とは違って「心のなかにふと湧き上がった気持ち」を表現するのが特徴。「想起」「発想」のように「ふわりと浮かび上がる心のなかのイメージ」を意味する言葉に「想」が使われていることからもわかりますね。
例文1:あの懐かしい風景をみて、君のことを想うよ。
例文2:心のなかに秘めていた想いを打ち明ける。
さまざまな言葉や漢字を学ぶことによって、文章で表現する時に使い分けができれば国語の魅力も解ってくると思います。また文章を読むときに「この文章を書いた人の意図が、文字からくみ取れる」ようになります。
《プロモーション:本ページはアフィリエイト広告を利用しています》

さいごに
最後までお読みいただきありがとうございました。
「なぜ国語を学ぶのか?」と言われれば、結論としては、「あなたのみえる世界を正確にとらえることができるから」と、言えます。ここまで読んで下さったかたはご理解いただけたと思います。
西岡壱誠著『読んだら勉強したくなる東大生の学び方』は、他の科目を学ぶ必要性もふれています。今後、「算数・数学」編や、「社会」編など他の科目へのご紹介も出来ればと思います。
また、次の記事もよろしくお願いいたします。
【関連記事:「好き」を言語化する技術/三宅香帆著を読んでみた】
《プロモーション:本ページはアフィリエイト広告を利用しています》

