
2000年代にラウドロック界を席巻した重鎮、デフトーンズ(Deftones)が、前作『Ohms』から実に5年ぶりとなる最新スタジオアルバム『Private Music』を2025年8月22日にリリースすると発表し、世界中のファンの間で大きな話題を呼んでいます。

本作『Private Music』は通算10作目となる節目の作品であり、長年にわたり独自の美学と音楽性を貫いてきたバンドの新たな進化を示す注目作となっているんだ!

プロデューサーには、名作『Diamond Eyes』や『Koi No Yokan』でタッグを組んだニック・ラスクリネクスを再び起用してのレコーディングに臨みました。二作品とも大好きなアルバムなので今から聴くのが楽しみです♪
レコーディングの地は、マリブ、ジョシュア・ツリー、ナッシュビルといった多彩な土地で行われ、環境の違いが作品にどのような影響を与えているのかも見どころの一つです。
さらに、先行シングル「My Mind Is a Mountain」のミュージックビデオが公開され、アルバム全体への期待が一層高まっています。
この記事では、『Private Music』の発売日・収録曲・制作背景・MV情報に加え、デフトーンズの歴史やディスコグラフィー、ファンの声などを徹底解説。
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ラウドロック界の「レディオヘッド」とも言われる『デフトーンズ』の新作が発売決定となりました。激しさと美しいメロディーに裏打ちされた音楽を今作でも披露されると思われます。

デフトーンズを始めて聴く!というリスナーにも、長年のファンにも役立つような情報をお届けします。今後、デフトーンズがどこに向かおうとしているのか?そんな核心に迫ります。
デフトーンズ新作アルバム『Private Music』とは?

ラウドロック界の最前線を走り続けるデフトーンズ(Deftones)が、前作『Ohms』から5年ぶりに放つ待望の10枚目スタジオアルバム『Private Music』を、2025年8月22日にリリース!
プロデューサーには名作『Diamond Eyes』『Koi No Yokan』でタッグを組んだニック・ラスクリネクスを迎え、マリブ・ジョシュア・ツリー・ナッシュビルという多様なロケーションで録音された本作は、バンドの新たな進化を予感させる作品です。
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収録曲リスト
- My Mind Is a Mountain(先行シングル)
- Locked Club
- Ecdysis
- Infinite Source
- Souvenir
- CXZ
- I Think About You All the Time
- Milk of the Madonna
- Cut Hands
- Metal Dream
- Departing the Body
YouTube上のコメントでは、2008年に交通事故で意識不明となり、その後、42歳で他界した、バンドメンバーの「チ・チェン」の誕生日に(先行シングル)「My Mind Is a Mountain」がアップされ話題になりました。
【先行シングル「My Mind Is a Mountain」を観るなら:deftones – my mind is a mountain [official music video]

「親子でデフトーンズを聴いている」「40年経っても進化し続けるバンドだ」と称賛の声がYouTube上のコメントで上がっているよ!
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Deftones(デフトーンズ)とはどんなバンドか?

デフトーンズ(Deftones)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サクラメント出身のヘヴィ・ロック・バンドです。
1988年に結成され、幼い頃からの友人であるチノ・モレノ(ヴォーカル)、ステファン・カーペンター(ギター)、エイブ・カニンガム(ドラムス)の3人に、チ・チェン(ベース)が加わってスタートしました。
現在のラインナップは、チノ・モレノ(ヴォーカル/ギター)、ステファン・カーペンター(ギター)、エイブ・カニンガム(ドラムス)、フランク・デルガド(キーボード/DJ)です。フランク・デルガドは2000年のサード・アルバム『ホワイト・ポニー』から正式メンバーとして参加しています。
旧メンバーには、デビュー当初からのベーシストであったチ・チェンがいます。彼は2008年に交通事故に遭い意識不明の重体となり、2013年4月13日に42歳で逝去しました。
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デフトーンズ(Deftones)の音楽性と特徴について
ジャンルとしては、オルタナティヴ・メタル、エクスペリメンタル・ロック、ポストメタル、初期のニュー・メタル、オルタナティヴ・ロック にカテゴライズされます。
バンド名の「Deftones」は、ヒップホップのスラングである「def」と、音色を表す「tone(s)」を組み合わせた造語です。

その音楽性は「ヘヴィ・ロック界のレディオヘッド」という異名を取るほど、耽美かつ先鋭的で独自のものです。

評論家からは「近年で最もユニークなロック・バンドの一つ」「革新的で空間的な音楽」と賞賛されているよね。ヘヴィロックというジャンルの中で、ここまで評価が高いバンドも珍しいと思います。
彼らのサウンドは、ギターとベースが織り成すヘヴィな音のうねり、容赦なく叩き出される生々しいドラム、聴く者の脳内に激しくこだまするヴォーカル、そして唯一無二のライブアクトが特徴です。特に、ヴォーカルのチノ・モレノのカリスマ的なステージングは全世界で絶大な支持を得ています。
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デフトーンズの代表作とディスコグラフィー

1990年代初頭に台頭し、ヘヴィロック/オルタナティヴ・メタルの境界を塗り替えてきたデフトーンズ(Deftones)は、その耽美で実験的な音楽性により「ヘヴィロック界のレディオヘッド」とも称されてきました。
代表作『White Pony』でグラミー賞を獲得し、以降も進化を止めないバンドとして数々の名作を世に送り出しています。本セクションでは、そんなデフトーンズの主要ディスコグラフィーに加えて、音楽的変遷とともに紹介していきます。
初期の勢いと成功
デビュー・アルバム『Adrenaline』(1995年)は全世界で100万枚以上の売り上げを記録し、その名を轟かせました。
セカンド・アルバム『Around the Fur』(1997年)では、全世界で180万枚を売り上げ、オルタナティヴ・メタル・シーンでの地位を確立しました。
この時期には、ヴォーカルのチノ・モレノのカリスマ的なステージングも彼らの人気を築き上げる要因となりました。
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『White Pony』からの飛躍
『White Pony』は、デフトーンズの3thアルバムであり、2000年7月に発表されました。
当時、このアルバム『White Pony』は、彼らがヘヴィ・ロックの若手バンドの中で、存在を押し上げると共に尊敬を集めるカリスマ・バンドとして、評価される形になり素晴らしい作品へと仕上がりとなりました。

その理由は、ヘヴィ・ロック界の中でいち早く「ラップメタル」から離れたことも挙げられます。流行の後追いの如く登場した若手ラップメタルバンドでシーンは飽和状態でした。

デフトーンズは、『White Pony』でラップから距離を置き、美しいメロディーラインとヘヴィ・ロック本来の激しいリズムで構成された内容が世に認められた形となります。
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このアルバムのリリース以降、以前のアルバムにも関わっていたフランク・デルガド(キーボード/DJ)が正式メンバーとして参加しました。
『White Pony』の楽曲の中には、トゥールのメイナード・ジェームス・キーナンがゲスト参加した楽曲「Passenger」も収録されています。
メイナード・ジェームス・キーナンのパートが高音を難なく歌いあげており、才能同士がぶつかることで生まれる化学反応を観(聴い)ているようです。「Passenger」が加わることで作品後半を盛り上げる要素となっています。
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ニック・ラスクリネクスとの共演作『Diamond Eyes』
デフトーンズのキャリアにおいて、特に高く評価されているのが、プロデューサーニック・ラスクリネクスとのタッグによる2作『Diamond Eyes』(2010年)と『Koi No Yokan』(2012年)です。
その中でも、『Diamond Eyes』(原題: Diamond Eyes)は、デフトーンズにとって通算6枚目となるスタジオ・アルバムです。

『Diamond Eyes』は、2008年11月にバンドのベーシストであるChi Cheng(チ・チェン)が交通事故に遭い、意識不明の重体となった悲劇の末に完成しました。

バンドのメンバーは最後の最後まで、Chi Cheng(チ・チェン)の生還を信じて待ち続けていました。この時期が、バンドにとっても活動を通して一番の危機だったと思います。
この悲劇を乗り越える形で、元QuicksandのSergio Vega(セルジオ・ベガ)がChi Chengに代わるベーシストとして、2009年から一時的に参加し、『Diamond Eyes』の制作に参加しました。

ドラマーのAbe Cunninghamは、「Chiの事故がバンドに「覚醒」をもたらし、その後のアルバム制作が楽観的で希望に満ちたものになった」と当時のインタビューで語っています。
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1曲目:「Diamond Eyes」は、アルバムのタイトルにもなっているオープニングトラックで、「深いヘヴィネスの中から溢れ出るエモーションが、みるみる身体を侵食していく名曲」と評されています。
2曲目:「Royal」も叩きかけるように、不協和音を織り交ぜたヘヴィなサウンドが特徴な楽曲。ヴォーカルのChino Moreno(チノ・モレノ)の「泣き叫ぶようなロング・スクリーム」が聴きどころとなっています。
5曲目:「Beauty School」は中盤の雰囲気を変えるミディアムナンバーとなっています。透明感のあるメロディーラインと霧がかった夜空のようにアンビエントな浮遊感が漂う楽曲となっています。
そして、7曲目「Rocket Skates」は、「Diamond Eyes」に続くリード曲で、初期の名盤『Around the Fur』のような激しさと深いヘヴィネスを感じさせる秀逸なナンバーとされています。Chino Moreno(チノ・モレノ)のメロウとラウドが交差する歌声が耳に残ります。
10曲目:「976-Evil」は、「Sex Tape」と同じスタイルの曲で、ダイナミックに展開する壮大で神秘的な楽曲とされています。激しさだけに頼らない楽曲構成の技が光る終盤のナンバーです。
ラストナンバーは、11曲目「This Place Is Death」は『Diamond Eyes』を集約したような楽曲、まさにラストを飾るにふさわしい雄大なナンバーです。次回作への期待を持たせる余韻がなんとも言えません。
【デフトーンズ”Diamond Eyes”を聴くなら:Deftones – Diamond Eyes [Official Music Video]】
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思わずタイトルを二度見してしまう『Koi No Yokan』
『Koi No Yokan』(邦題:恋の予感)は2012年11月13日にリリースされた、デフトーンズにとって通算7枚目のスタジオ・アルバムです。

アルバムのタイトル『Koi No Yokan』は、日本人であれば思わず二度見してしまうようなインパクトのある日本語の言葉だね!思わず笑っちゃった。

ドラマーのAbe Cunningham(エイブ・カニンガム)によると、「この言葉は英語には訳せない日本語であり、非常に興味深いタイトルだ」と、当時のインタビューで述べていました。
「恋の予感」とは、「二人の人間が恋に落ちるという感覚」のことであり、一目惚れとは異なる「なかなかいない特別な感情」や「もっと深いもの」を指します。
バンドは、良くも悪くも計画性がないと自認していますが、『Diamond Eyes』を書き終えた際にプロデューサーニック・ラスクリネクスとから「これで終わり」と言われた後も「もっと音楽を書きたい」という強い衝動があり、次のアルバム制作を待ちきれない状態だったそうです。
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前作『Diamond Eyes』ツアー中も、ずっとスタジオに戻ってアルバムを作りたかったと話していました。当時は「とてもジューシーでクリエイティヴな状況で、エンジン全開」だったそうよ!
本作『Koi No Yokan』では、2作連続でかなり早くアルバムを完成させることができました。これは、以前は物事を終わらせるのに非生産的だった長いジャムセッション(朝8時か9時頃に始めて午前3時までやるなど)から、『Diamond Eyes』で試した「日々の曲制作で、開始時間と終了時間を決める」という新しいアプローチを本作でも採用した成果だとAbe Cunninghamは述べています。
週6日間、6〜7時間を集中的に制作に充てることで、スタジオで楽しみながらも、より生産的に作業を進められるようになったと語っています。
『Koi No Yokan』は、全米アルバム・チャートのBillboard 200で最高11位を記録しました。 アメリカ国内では200,000枚以上のセールスを記録しています。
【デフトーンズの”Swerve City” を観るならDeftones – Swerve City [Official Music Video] [4K]】

『Koi No Yokan』を聴いて感じることは、「音を鳴らす喜び」をバンド自身が表現されている所だと感じました。作品を聴いていて、とても心地よい時間を過ごせます。
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まとめとして

新作『Private Music』の発売を記念して、デフトーンズの初期の活動から、飛躍となる3thアルバム『White Pony』を取り上げ解説しました。

『White Pony』は、彼らがヘヴィなニュー・メタル路線から大きく方向転換し、エモーションとアグレッションが同居する新境地を切り開いたオルタナ・メタルの傑作と言われました。
2008年のChi Cheng(Ba)の交通事故という悲劇を乗り越え、2010年にはアルバム『Diamond Eyes』をリリース。このアルバムでは、チ・チェンに代わる新ベーシストとしてSergio Vegaを迎え入れ、直球性のあるヘヴィネスに回帰したサウンドでさらなる注目を集めました。
プロデューサーにはFOO FIGHTERSやALICE IN CHAINSを手掛けたニック・ラスクリネクスが起用しました。そして、通算7枚目のスタジオ・アルバムである『Koi No Yokan』(2012年)は、前作に引き続きニック・ラスクリネクスをプロデューサーに迎え制作されました。
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アルバム『Koi No Yokan』の制作では、バンドは計画性がなく非生産的だった過去のジャムセッションから脱却し、「日々の曲制作で、開始時間と終了時間を決める」という新しいアプローチを採用することで、より生産的にアルバムを完成させることができました。
今回、再び、プロデューサーにニック・ラスクリネクスを迎えて最新アルバム『Private Music』が完成しました。これらの背景を踏まえると、『Private Music』には以下のような大きな期待が寄せられます。
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ニック・ラスクリネクスとの再タッグによる確かなサウンドの進化
『Private Music』は、前作『Ohms』に続く通算10作目のスタジオ・アルバムであり、プロデュースはバンド自身と、『Diamond Eyes』や『Koi No Yokan』も手掛けた、ニック・ラスクリネクスが担当しています。
これは、彼らが確立した生産的な制作方法と、繊細かつダイナミックなサウンドの更なる洗練が期待できることを示唆しています。

『Private Music』は、彼らのキャリアで「最も明確なメッセージを持った作品」とされていて、「自然の美と脅威、ポジティヴなマインドセット培う挑戦、物理的な領域を超えた旅のヴィジョンを瞑想した」とアナウンスされているんだ。

パパ!これまでの作品で培ってきた深遠なテーマ性や情緒的な表現が、さらに進化し、聴く者に深く響く内容となっていることへの期待を高めてくれるね!
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「新たなベンチマーク」としての革新性
『Private Music』は「デフトーンズの新たなベンチマークを示す作品になるだろう」と述べられており、これは彼らが過去の成功に安住せず、常に音楽的フロンティアを開拓し続ける姿勢を維持していることの証です。
「サイケデリックな旅であると同時に、頭蓋骨を揺さぶるような衝撃を与える」と表現されているように、彼らの特徴であるヘヴィネスと美意識が、より高いレベルで融合し、没入感とエモーショナルな勝利をもたらす作品となることが予想されます。
『Private Music』は、多拠点制作という環境的な多様性、信頼のプロデューサーとの再タッグ、そしてバンド自身の創作主導によって構築された、デフトーンズの成熟と探究心が同居する意欲作と言えます。各レコーディング地に刻まれた感性や空気感をぜひアルバム『Private Music』で感じてみてください。
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